『江』第30回「愛しき人よ」

青春18」で今夏の初旅を楽しんできましたので、録画で帰宅後に観ました。
地デジでの録画予約は不安でしたが、無事観れました。
先週の視聴率は17.4%と苦戦気味で、向井秀忠をもってしてもこれでは……。
最後の切り札はあの第1回でミニ茶々演じた芦田愛菜ちゃんになるのでしょうか。
しかし、これに対し上野樹里 NHK大河「江」に子役・芦田愛菜起用でブンむくれ」
http://news.livedoor.com/article/detail/5751893/
なんて記事も世間を騒がしていました。子どもに嫉妬というのもおとな気ないですが、
まずは千姫と江の登場を待ち望んでいます。


しかし、今回のドラマは絶句しました。
脚本家は江と秀忠を現代風の恋愛ドラマに仕立てたかったんでしょうけど、
まぁ、なんとチャチなんでしょうか。
秀忠は江に冷めた態度で接しながらも、実は江に好意を抱いておりツンデレかい)
江が前夫や娘を思い続けているのが気にいりません。
なので寝室が一緒でも夫婦の関係をもつことができず1年も過ぎてしまいます。
長女・千姫の生誕が慶長2年(1597)なので時系列的には誤りではないのですが、
最後は食事まで別々になり、江が離縁を申し出るまでになります。
かと思えば屋敷が火事になり、江が形見を取りに行って火中で倒れたのを
今度は秀忠が助けに行き、さらに江の形見まで火中から取ってきて、
ついに江と秀忠は正式の夫婦となるのでした。ちゃんちゃん
今時、少年漫画でももうやらないラブコメを大河でやってしまう安直さ。
しかも火事のなか、江と秀忠が飛び込んでいくのに、
乳母や下女、家来はただただオロオロするばかりってね……。
もうこの時点でみんな姫と若君を救わなかったとして打ち首もんですよ。
どうせなら伏見城が倒壊する慶長伏見地震が慶長元年(1596)9月に起こっているので、
せめてこの史実に基づいて秀忠が江を助けに行くとか、
もう少しまともな設定ができなかったんですかねぇ〜。
あっそうか、歴史を知らない田○さんだから仕方ないのか。


あと、初が江のもとに来たとき、夫と側室の間に子どもがいたことが分かって
家を飛び出したってこれも変な設定ですね。
嫡男の忠高の誕生は文禄2年(1593)ですよ。2年以上隠し続けたのですか?
初が江に「たくさん産んで1人私にくれ」は笑えました。
のちに江と秀忠の四女・初姫は、初の養女となって忠高に嫁ぎます。
しかし、江もまた男子の誕生は慶長9年(1604)の家光まで待たねばなりません。
このあたり男子が生まれないことに対しての側室騒動は描かれるのでしょうか?
まぁ、これを脚本家の田○さんに期待するのも無理なので、
せめてお兄さんに書いてほしいものですが。お兄さんカムバ〜ック!


史跡紀行では政治の中枢となった京都市伏見区伏見城跡(伏見桃山陵)が紹介されました。
江と秀忠が祝言をあげたのは乃木神社付近だったのですね。
あと上杉景勝屋敷跡の名残をとどめる景勝橋なども登場しましたね。
伏見エリアは取材で何度も訪れている場所ですが、
さすがに旧伏見桃山キャッスルランドのインチキ伏見城は登場しませんでしたね。
今回は一度入ってみたいインチキ伏見城模擬天守および
最寄のJR奈良線桃山駅のスタンプ、乃木神社の写真をUPします。

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