姫路城・彦根城

本来なら「松山取材記6」とでもタイトルに記すべきなのだが、
もう四国を離れているし、初訪問に敬意を表して冒頭のタイトルにした。
あれだけ歴史の仕事をしているのに、恥ずかしながら現存天守のある姫路・彦根とも、
駅に降りながら城には一度も行ったことがなかったのだ。
東海道・山陽路には名城がいっぱいある。それだけ古くから主要幹線であった証でもあり、
防衛の意味からも重要な拠点がいくつもあった。
沿線の城はめぐりたいところが山ほどあるが、今回は姫路・彦根に絞ったプランを立てた。
本日の行程は下記の通り。


姫路1157→1416彦根1744→1749米原1754→(ひかり526号)→1821名古屋1828→1845勝川


姫路城の開城は午前9時なのだが、その前に周囲の外観をいかに押さえておくかが勝負になる。
しかし、もはや取材も6日目で疲労と前日カプセルですぐに寝付けなかったこともあって、
この日も出遅れた。惰眠をむさぼってチェックアウトは午前8時。
それでも普段の暮らしからいえば早いほうといえるのだが。
まずは徒歩で姫路城へ向かう。朝食に昨日購入したマリンライナー弁当を食し、
周囲の撮影が終わる前にもう開城時刻となってしまった。
休日だし人が増えるのを恐れて先に入城する。
さすがは世界遺産の姫路城。見学に1時間30分を要すると書いてあり、
早足でめぐってみてもやはりそのくらいはかかってしまった。
世界遺産のため城内は飲食できず、汗ばんで喉も渇いてきた。
城内の見学をすませたあと姫路城の周辺を回り、姫路城西御屋敷跡庭園好古園にも入園。
帰りはバス100円で駅へ戻った。姫路で旨いたこめし930円を購入。車内で昼食にあてる。
心地よい眠りに誘われながら彦根へ。彦根ではレンタサイクル500円で市内を散策。
当初は2時間のつもりであったが、彦根城をはじめ撮影箇所が多すぎて結局3時間以上滞在。
本日の帰りは勝川から新宿行の夜行バスの予約をしておいたので、
普通列車で帰っても十分間に合うのだが、
今回はもうひとつの目的があったので新幹線で名古屋で先行した。
現在入院中の祖母ふ志さんに会いに行くためで、面会は20時までと限られていたからだ。
もちろんただ見舞いに行くだけではない。僕の生命10年分を与えに行くためである。
以前にいわれた先生の教えに反するが、内気功を祖母に注入。
両手・両脚・脳・喉・心臓などに自分の気を送り込んだ。
すると奇跡が起こった。入院前は僕の見分けもつかず、まともにしゃべれなかった祖母が、
「ありがとな。よう来てくれて」
とはっきりと話し、最後には手まで振ってくれたのである。
目的は達した。あとは両親を『風来坊』へ連れて行き、
撮影も兼ねてご馳走し、実家では一泊もせぬまま勝川23時40分発で帰路についた。


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