弘南鉄道大鰐線が廃止を示唆

shugoro2013-06-28

本日は月刊『優駿』を購入しに『ライフ』の書店へ行ったのですが、
なんと取り置きがない。すでにもう顔だけで領収書の宛先が分かるほど
常連だったはずなのに、これはどうしたことか。
顔見知りの店員に『優駿』の所在を尋ねたが、
「すいません、来月からは入れておきます」とのこと。
売れない『競馬最強の法則』はたくさん並んでいるというのに。
『コンパス時刻表』は復活していたようなので、夏の取材用に1冊購入しておきましたが。
今月の『優駿』はおなじみTさんの「PS元気です」のコーナーで
マチカネニホンバレが取り上げられていました。
川崎から高知への突然の移籍も、前回の福永洋一記念の敗退も不可解でしたが、
この記事でやはり脚元の不安があったことが分かりました。
古傷の繋靱帯炎の再発で現在は休養中。復帰は早くても秋になるとか。


本題はこちらのニュースです。
弘南鉄道社長「大鰐線を廃止」】
 弘南鉄道(本社平川市)の船越弘造社長は27日、第102期定時株主総会のあいさつで、
利用者減少が続く大鰐線(中央弘前−大鰐間13.9キロ)について
2017年3月末で廃止する方針を示した。
大鰐線の廃止は、今回の株主総会の議案に盛り込まれておらず、
同社としての方針も打ち出していないが、
社長が対外的に具体的な廃止時期を明示したのは初めて。
 株主総会平川市津軽みらい農協会館で開かれた。
同社によると、船越社長は冒頭のあいさつで、
職員の人件費抑制など賃金面で苦しい思いをさせているにもかかわらず、
大鰐線が慢性的な赤字に陥っている現状を示した上で
「17年3月31日で大鰐線を廃止する方向で考えている」と述べたという。
出席者から、廃止方針に関する質問は出なかった。
 大鰐線の利用者数は1974年度の約389万8千人をピークに、
2012年度はピーク時の14.8%の約57万6千人に減少。
同社によると、同路線の経常損益も1970年に弘前電気鉄道から
経営権の譲渡を受けた当初から赤字が続いており、
これに引きずられ、会社全体の経常損益に影響を及ぼしている。
 同社の営業報告書によると、2012年度の経常損益は約831万円の赤字で、
赤字は2期連続。弘南線弘前−黒石間16.8キロ)の
12年度の利用者数は11年度比0.1%増の約134万9千人。
 船越社長は大鰐線について、10年に沿線の市町村などでつくる同鉄道活性化支援協議会で
「経営者としてこれ以上、(補助金で)自治体に負担を強いるのは心苦しい」
などと述べ、営業断念を視野に入れていることを示唆していた(2013年6月28日東奥日報

青森県では昨年4月に十和田観光電鉄が廃止になったばかりというのに、
やはり過疎化と少子化モータリゼーションの加速に歯止めがかからないのでしょうか。
弘南鉄道大鰐線の発乗車は2011年12月10日で、このときは
『甦れ! 東北の鉄路』(インフォレストパブリッシングの打ち合わせがてらでした。
弘前中央駅(冒頭写真)だけは2008年元旦にも「正月パス」で訪れています。
弘前中央駅は弘前の市街地の中にあり、十和田観光電鉄三沢駅同様、
なんか昭和の時代にタイムスリップしたかのような空間です。
駅併設の食堂で古代ラーメン450円(写真左)を食し、
列車の待ち時間に店主と世間話に興じたのもよき思い出。
大鰐線はとくに人口密集地を走るわけでもなく、すでに減便につぐ減便で
僕が弘前中央から大鰐まで乗ったときも2両編成に乗客はわずか6名という具合でした。
その意味では十和田観光電鉄のほうがずっと利用者が多いようにもみえましたが。
しかし、なぜかこのときはアテンダントが乗車しており、
車内にクリスマスの飾付(写真中央)もあって、
地元に愛されている鉄道と思ったものです。
JRに接続する大鰐駅(写真右)はより寂しさが否めませんでした。
駅名を大鰐温泉に改称したJRのほうも駅前はゴーストタウン。
そういえばこのときは大鰐温泉に入浴する時間がありませんでしたが、
駅から近いところに大鰐町地域交流センター鰐come」という共同浴場があるんですね。
すでに発売が始まっている北海道&東日本パス
7日間1万円という格安で、このチャンスにできれば
もう一度乗っておきたいと思いますが、どうなることやら。
しかし、廃止予定が2017年3月ですから、まだ3年半の猶予があるわけで、
ここまでに新たな譲渡先を見つけて存続を図るか、
レールバス化などによって経営改善が図れればよいのですが……。


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