『江』第28回「秀忠に嫁げ」

アナログ放送終了の歴史的瞬間を観て、
本日はもう『なごみの湯』か知り合いの家の地デジで観るしかないと思っていました。
ところがあとで「砂の嵐」を確認しようと、テレビをつけたら普通に観れる
しかも全チャンネルが。狐につままれた気分になってしまいました。
あれこれネットで調べたら、なんと光回線ならそのままアナログテレビでも、
アンテナやデジタルチューナーなしで、そのまま観れるではないですか。
しかも2015年3月31日まで。詳しくはこちらをご覧ください。
あれだけアナログ放送終了でテレビの買い替えを煽っておきながら、
一体このサービスを知っていた人は何人いたでしょうか?
テレビを買わせるために、このサービスを意図的に知らせなかったのでしょうか?
知らずにアナログテレビを処分してしまった方も多かったのではないでしょうか?
何も地デジ対応のテレビなど焦って購入する必要もなかったわけです。

ということで本日も引き続き、アナログテレビで観た『江』です。
しかし、先週は15.3%という落ち込みようで、
やはりアナログ放送終了でさらに低迷するのでしょうか?
先行きが思いやられます。今回は秀次切腹から秀忠に嫁ぐまでですが、
そのドラマの展開があまりにも速すぎ、
江が今さらしゃしゃり出ても結局、何もできないというお粗末さでした。
拾(秀頼)誕生で関白の地位を脅かされることを恐れ、へべれけになる秀次。
三成が讒言し、秀次の処分を三成にまかせる秀吉。
一方、家康と秀忠も上洛し、秀次に謁見。「タヌキ」としっかり見抜いている秀次と秀忠。
家康は「言動を慎みほころびを見せぬよう」と助言しますが、
なぜ「関白を辞任しろ」とは誰も云えないのでしょうか。
次いで秀勝のお悔やみにも訪れ、江と秀忠が再会。
江はバカのひとつ覚えのように秀次を諫めますが、
秀次が秀忠を呼び寄せています。江と秀忠のやりとりで、
娘の完子が登場し、ショックを受けたような秀忠の表情はよかったです。
だが、秀次の謀叛の疑いで、三成に詰問されるところは唐突すぎ。
江が「秀次に会わせろ」と短刀を抜いて自害をほのめかし、
なんとか秀次と面会はできますが、すでに秀次は自分の運命を悟り、
利休の時の同じく何も説得できないまま、
秀次が高野山に送られ、切腹を申し付けられる。
気持ち悪いのは秀次は本来、高野山追放だけで切腹は後付なのですが、
すでに最初から切腹が決まっていたかのような展開。
秀次の妻妾や子たち39人も殺害され、その亡霊に怯える秀吉。
で、聚楽第を破壊することで、その怯えもなくなる秀吉。
しかし、江が秀吉を止めたことはなく、肝心の淀殿北政所も諫めることなく、
秀次の粛清を黙認しているのは、やはり追い落としを謀っていたのではと勘ぐりたくもなります。
おねの甥の秀秋や諸大名も連座した人物も多いのですが、
この秀吉の暴挙が三成主導のように乱暴に描かれてしまったのは残念でなりません。
ただ、ひとつだけ感動したのは伏見城ジオラマ
伏見城は三度建てられ、初代は現在の場所とは別の指月山に築かれたのですが、
ちょうど宇治川に近いアングルで復元されていました。
この伏見城は慶長伏見大地震で倒壊してしまうのですが。
で、江は豊臣家と絶縁すると秀吉に申し出ると、
秀吉は「秀忠に嫁げ」といいます。これを断る江。
次回は江と秀忠のへっぽこ夫婦コメディが見られると思うと楽しみですが。


史跡紀行では京都市中京区の三条河原のあった鴨川、高瀬川瑞泉寺
秀次の墓などが紹介されました。初訪問は2003年で、このときは新選組の取材でしたが、
この高瀬川沿いは幕末の史跡が点在しており、秀次の瑞泉寺もその途中にあります。
さらに2009年の坂本龍馬の取材時にも再訪していますが。今回は瑞泉寺と秀次の墓をUPします。

『江〜三代将軍家光の母・崇源院』(メディアボーイをまだ購入していない方は、
ぜひこちらからご覧になって購入してくださいまし。


落合退去まで残り3日。ちなみに来週の31日はネット回線がストップしているため、
更新が遅くなります。来週は本当に『なごみの湯』で観るしかないかも。


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