『江』第27回「秀勝の遺言」

先週の視聴率は16.2%。『JIN』も『マルモ』も終わったのに、
この低迷ぶりは何故でしょうか? アナログ放送終了でさらに苦戦が予測されます。
ここへ来て、案の定というか、みんなが考えていたことですが、
第1回でミニ茶々を演じ、『マルモ』で主演だった芦田愛菜ちゃんを、
江と秀忠の長女・千姫の子役で再起用すると発表されました。
これって『天地人』でミニ与六を演じた子ども店長を、
再び直江兼続の子・景明に再起用したのと同じパターン。
たしかに視聴率低迷の回復には役立つかもしれませんが、
ミニ秀頼や大人の千姫が誰が演じるのでしょうか?
向井秀忠との結婚を延ばし過ぎたため、今後が気がかりです。


さて、アナログ放送では最後の回となってしまった『江』です。
夫の秀勝の死に茫然自失とし、生まれてきた娘・完子を抱けない薄情な母です。
そんな江を慰めに姉の初が来ますが効果なし。
さらに龍子のおとぼけぶりな回答は何なんでしょうか?
必要もないガラシャまで慰めに来ています。
一方、肥前名護屋から戻ってきた淀殿が再び懐妊。
姉の慰めにも落ち込む江ですが、朝鮮の陣から秀勝の髪と書が届きます。
そこには現地で朝鮮の子たちと仲良くする秀勝が描かれ、
ようやく江も完子を抱いて愛情を注ぐようになります。
一方、淀殿は拾(秀頼)を産み、秀吉が大坂へ駆けつけます。
秀頼が生まれたことでおかしくなっていく秀吉。
朝鮮の役は休戦状態になりましたが、
いきなり秀次の娘と婚約させるなど、秀頼に関白を継がせたい意思。
またおかしなことに淀殿が秀頼を自らの母乳で育て、
こちらもだんだんおかしくなることを江が不安を覚えます。
これも変な話で、当時は必ず乳母がつくように、
あの江が溺愛した国松(忠長)でさえ、乳母がついています。
これは自らの母乳で育てることで情愛がうつるという
家光の乳母・春日局との対立を暗示しているのでしょうか?
秀次が良い人に描かれていますが、どうもこの対立も不自然ですね。
また、夫の秀勝を失くした江を哀れむ秀忠も完全な創作ではありますが、
今後の夫婦になる暗示としては興味深いものでした。
次回では秀次に謀叛の嫌疑がかけられ、江は秀忠に嫁ぎますが、
急に展開が早くなりますね。もっとも江が秀忠に嫁ぐのは、
原作では完子が生まれてすぐだったはずなのですが……。
さあ、アナログ放送終了で来週は『江』が観れなくなります。
地デジ工事が終わるまで、どうしましょうかね?


史跡紀行では秀次ゆかりの地として滋賀県近江八幡市
八幡城跡、瑞龍寺、八幡堀、桐原新橋などが紹介されました。
近江八幡は昨年4月に取材で訪れましたが、
日野川の桐原新橋にある豊臣秀次・水争い裁きの像は未訪でした。
何かと貶められてしまった秀次ですが、地元では名君だったようで、
秀次を死に追いやることが豊臣政権の崩壊へと導きます。
でも秀次が整備した近江八幡市が2010年3月に信長の安土町を併呑するとは、
当の秀次も知らず、あの世で驚いているのではないでしょうか?
今回は八幡山城跡遠景と八幡山ロープウェイ、近江八幡駅のスタンプをUPします。


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