人文社が事業停止

shugoro2013-09-06

本日は14時に打ち合わせがあり、電車代片道20円節約のため、
東中野まで往復歩きました。明日も取材に行かねばならないし、
このあとも北海道取材や鉄道の取材が控えているので休まる間がありません。
昨日のニュースですが本題はここから。
【(株)人文社、事業停止に】
人文社(資本金1500万円、東京都文京区大塚4-41-12、代表=渡邊實氏)は
8月30日までに停止、事後処理を弁護士に一任している。路線・住宅地図、
古地図のほか、カレンダーやパンフレットなどの販促品の企画・制作を手がけていた。
帝国データバンクによると、1987年12月期には年商約13億5000万円を計上していたが、
昨年同期には同約2億8500万円に落ち込んでいたという。
なお、福岡・博多区で地図出版を営む(株)福岡人文社とは、
資本関係のない別法人である(2013/9/5新文化通信)


なんと今さら知った次第ですが、すでに帝国データバンクでは
8月30日に発信されていたようです。

【地図制作の人文社(東京都文京区)が事業停止】
(株)人文社(TDB企業コード:980810695、資本金1500万円、
東京都文京区大塚4-41-12、代表渡邊實氏、従業員12名)は、8月30日までに
事業を停止し、事後処理を野中英匡弁護士(東京都千代田区麹町3-3、
電話03-3265-0691)に一任していたことが判明した。
 当社は、1950年(昭和25年)創業、52年(昭和27年)5月に法人改組した
地図および関連販促品の制作販売業者。地図(地名総覧)や、
駅前などに設置している住居表示の案内マップ、公共施設案内、電車・バスの路線図、
防災地図のほか、カレンダーや記念品、パンフレットなど各種販促品の企画、
制作を手がけていた。また、大手地図出版業者の代理店として住宅地図の販売も手がけ、
87年12月期には年売上高約13億5000万円を計上していた。
 しかし、近年はインターネット、スマートフォンの台頭など、
出版業界の減退から売り上げの減少が続くなか、
デジタル商品の販売強化や自費出版事業を開始するなどしてきたが、
2012年12月期の年売上高は約2億8500万円にダウン。こうしたなか、
今年8月に入り決済難となり、今回の事態となった。
 負債は2012年12月末時点で
約2億7000万円帝国データバンク 8月30日(金)17時3分配信)


はい、またしても以前取引のあった版元が倒産してしまった。
この版元とは取引のあったのは2006〜2008年の3年間。
ちょうど売上が落ち込んでいた当社が波に乗りつつあった時期と重なっている。
その意味では資金面で助けられた面もあったが、
反面、版元のアホな発想に振り回されることも多かった。
きっかけは当社WEBを通じてで、
最初に製作したのは冒頭写真『NIPPON 鉄道全線のりつぶし』であったが、
発行は2006年6月の『全国フリーきっぷガイド(松本典久監修)』のほうが先になった。
『フリーきっぷガイド』に関しては当時、所属していた某会編で2年連続で製作したのだが、
表紙の選定に悩まされたとはいえ、これに関しては当社も反省する面が多々ある。
某会が法人化をせず、経理面でも大変な目にあったし、デザイナーにも迷惑をかけた。
会で製作するという発想自体がそもそも誤りであったことは自覚している。
ひとつ云わせてもらうなら明らかな編集人材不足であった。
そして『NIPPON 鉄道全線のりつぶし』であるが、
これは年ごとに刷を重ねて3刷まで売れたヒット商品だった。
最初は版元が単なる鉄道地図を1000円で発行していたのだが、
僕が「これでは売れない。ちゃんと塗りつぶせるようにしないと」と提案し、
すぐに実行に移したからだ。しかし、そのあとがダメだった。
この地図では蛇腹折のため、どうしても折目から地図が痛んでくる。
次いですぐに書籍化することを提案するも動かない。
こうしてモタモタしているうちに他の版元に先を超されてしまったわけだ。

このあとも『懐かしい風景に出会うローカル線の旅』(写真左)
『全国終着駅と盲腸線の旅』(写真中央)などを製作したが、
このときもアホな営業が高名なカメラマンが撮った表紙の写真を変えてしまい、
大変失礼なことをした挙げ句、二度も無駄足をさせてしまった。
一度目はともかく、二度目は現地に行って確認すればすんだことを、
動こうともしなかったので、大変怒ったものである。
中身自体は結構充実した内容になったと思うが、
いかんせん、MOOKでなく書籍扱いでは定価が高すぎた。
128ページで1680円である。いくら鉄道関連商品が手堅いとはいえ、値段では苦戦する。
製作コストもギリギリだったという事情があったとしても
この定価を下げられないというのは、出版事情が悪化の一途をたどる原因ともいえよう。
別にこの本を買ってほしいと宣伝しているわけではない。
製作時期が古過ぎて情報が風化している。Amazonの中古品ならお買い得かもしれないが。
ひとつ云うなら廃線都電路線案内図』(写真右)なら
史料価値もあるのでおすすめしたい。
これもインクが紙に沈み過ぎて暗くなってしまったのは悔やまれるが。
最後の仕事になったのは『全線全駅鉄道地図』の全国・東日本・西日本版の3冊であった。
しかし、これもひどかった。当社が意図しない内容に変えられたばかりか、
売れるからと云ってアホな発想で別の監修者を立ててきた。
むろん、その監修者には何の罪もない。
もうこれはデザイナーも当社も最終的には途中放棄せざるを得なくなったわけだ。
毎年更新が必要となる『フリーきっぷガイド』も3年目の話も出たが
あまりにも現実とかけ離れた製作費に辟易し、
「当社はページ単価3000円で結構ですから、そちらで編集をお願いします」
と云ったら、そのまま立ち消えになった。
それにしてもこの版元では当時は売れた大河ドラマ関連本も立ち消えにするし、
本当にアホ過ぎるといった印象だった。
この3年のうちに九段下の自社ビルを売却して大塚に移転したのだが、
その売却した資産をもってしても負債を抱えてしまうとは……。
過去には県別の『郷土資料事典』という立派な本を刊行していたし、
貴重な古地図もたくさん所有していただけに、
それが活かせなかったのは大変惜しいことである。
今回はどこか買収に乗り出す版元もなかったのだろうか?


本日の木之前葵ちゃん
2Rヒシコンドル8着シンガリ(8番人気)
3Rコーリンマレガー4着(5番人気)
4Rエブリイニューデイ8着シンガリ(8番人気)
5Rフルーツマウンテン9着シンガリ(8番人気)
8Rトッテモイイオンナ4着(4番人気)
11Rウィングヴェール2着(3番人気)複勝110円アタリ


ううっ、D判定にした3頭は案の定、馬場掃除のシンガリになってしまいました。
3・8Rは4着だけに馬券に絡むにあと一歩の印象。
11Rのウィングヴェールは使い詰めでパドック観てもあまりよく見えなかったのですが、
逃げ粘っての2着は健闘したといえるでしょう。
しかし、馬券下手なshugoroは最後のレースで3連単勝負してはずすという体たらく。
おまけに買った7Rオータムさん所有カミノエイコウオーも7番人気の5着。
このあと佐賀に移籍させるようです。
今開催は名古屋は11日が最終日のようですが、それではいつもの。


ババンバ・バン・バン・バン
名古屋競馬早く馬体重計直せよ!
葵ちゃんにパドックから声援送れよ!
葵ちゃん名古屋ジョッキーズカップで天下を獲るでよ!
今週はマイナス収支に終わってしまったけど、
葵ちゃん14勝目を願って来週の木之前葵馬券術】をお楽しみに〜!


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