外れ馬券裁判の判決如何で競馬が滅ぶ!?

本日は昨日のニュースから論じてみたいと思います。
まずは朗報の大井・戸崎圭太騎手と、福山・岡田祥嗣騎手のJRA騎手免許試験合格。
戸崎騎手には合格当日にNARグランプリ2012で会うことができ、
サインもいただいてありがとうございます。
ますますJRAでの活躍が期待されることでしょう。
ただ、気がかりなのは栗東ではあれだけ騎手の勢力図が塗り替えられたけど、
美浦はそれにもまして保守的なところです。
地方から移籍したS騎手も初年度はあれだけ暴れまくったのに、
噂ではイジメにあって成績も失速して平凡なものになってしまいました。
そういう意味でも戸崎騎手にはぜひ美浦に革命を起こす勢いで頑張ってほしいと思います。
福山の岡田騎手もぜひ頑張ってもらいたいと思いますが、
最初の2週ぐらいで結果が出せるかどうかが正念場でしょう。
高知のT騎手がJRA移籍直後の騎乗成績(騎乗馬に恵まれなかったこともありますが)がふるわず、
結局、通算6勝で終わってしまったことをみても、
よほどの騎手でないと、やはりJRAの牙城は崩せないということです。
すでに廃止が決定してしまった福山の存在をPRして頑張ってほしいと思います。
ところがこんな朗報にもかかわらず、JRAばかりか競馬が滅ぶニュースが飛び込んできました。
【「外れ馬券27億円も経費だ」
脱税裁判で求刑1年に「理不尽な課税」】

 日本中央競馬会(JRA)の馬券的中で得た所得を申告せず、2007〜09年の3年間に
約5億7000万円を脱税したとして、所得税法違反罪に問われた大阪市の元会社員の男性(39)の
論告求刑公判が7日、大阪地裁(西田真基裁判長)であり、検察側は懲役1年を求刑した。
弁護側は「外れ馬券も経費に認めるべき」として無罪を主張し、
結審した。競馬ファンのみならずとも注目の裁判は、5月23日に判決が下される。
 高額配当を夢見る公営ギャンブラーの心理に影響を与えそうな求刑だった。
検察側は「酌量の余地はない。懲役1年に処するのが相当」と厳しく言い放ったが、
男性は感情をあらわにすることなく求刑に耳を傾けていた。
 黒縁メガネに短髪、スリムな体に紺色スーツ。2007〜09年の3年間で計約30億1000万円の
払戻金を得た「大阪の馬券王」は一見、どこにでもいそうな普通の39歳だった。
最終意見陳述では「理不尽な課税がなされることが周知されていなかったことが問題。
競馬愛好家の皆さんが判決を見守っていると思います。適正な判決をお願いします」と訴えた。
 馬券購入につぎこんだのは計約28億7000万円で、実質的なもうけは約1億4000万円だったが、
起訴対象の脱税額はこれを大幅に上回る約5億7000万円。検察側は外れ馬券代は経費に当たらず、
当たり馬券購入費約1億3000万円だけが経費とし、
払戻金から引いた28億8000万円が課税対象に当たるとした。
 検察側は論告で「外れ馬券が経費にならないことを認識していたのに、
本来納税すべきものを新たな馬券購入に充てたのは自業自得だ」と述べ、
払戻金は、確定申告が必要な「一時所得」に当たると指摘した。
 一方、弁護側は「競馬を全く理解していない」と猛反論。「一般の競馬愛好家も流し買いなど
的中率を高める買い方をしているのは常識。外れ馬券も収入を生む原資になっており、
経費に含めるべき」とし、男性の馬券購入は「営利を目的とする継続的行為」として
損失を経費算入できる雑所得と主張した。さらに、検察側の主張が通れば
「競馬のシステムそのものが崩壊を招きかねない。売り上げが激減する」とも指摘した。
 所得税地方税などを含め約10億円の課税処分を受けた男性は、
これまでに計約6800万円を納税し、先月まで月8万円ずつ払ってきた。
だが、起訴されたことを受けて勤務先から退職勧奨を受けて1月末で退職。
妻子を抱え、無職の身だ。弁護側は「一生払いきれないほどの課税は違法で、
刑事責任を追及する必要はない」と憤っていた(スポーツ報知 2月8日(金)7時5分配信)


あれだけ3連単やWIN5で高額配当を煽っておきながら、
35億も買ってくれた大事なお客様に対してこの仕打ちはどう考えてもおかしな話です。
もしこれがまかり通ればどうなるでしょうか?
・PATでは買わなくなるし、WIN5も買わなくなる
・馬券の高額投資がなくなる
・売上が確実に下がってレースやサービスの質低下を招く
地方競馬はおろかJRAが滅び、日本から競馬が消滅する

つまりまだ一度も課税対象になる50万以上の配当を当てたことがないshugoroのような
貧乏人で100円単位でしか買えない顧客ばかりになり、
しかもWIN5も買わなくなるので、売上が下がるのは明らかですね。
それよりもアホなのはJRAです。こういう大変なことが起こっているのに、
楽観視しているのか、見てみぬふりをしているのか分かりませんが、
法律改正に動こうとしないことです。はっきりいってギャンブルは非課税で十分!
競馬歴20年で正直にブログに書いても50万以上の払い戻しがマジで一度もない
shugoroのようななさけない馬券師はともかく、50万以上の払い戻しなど、
結構多くの人が受けているはず。でもそういう人たちだって、
外れ馬券を考えればもうかっている人など皆無に近いものなのです。
むろん、一部のタレントや有名人が的中した馬券から税金を払った例もありますが、
ほとんどは申告していないのもたしか。これを脱税といってしまえば、
競馬をやる人はほとんどが犯罪者になってしまい、
だったら犯罪者を作り出す競馬をなくせという極論になってしまいます。
最終判決がダービー(5月26日)前の5月23日。
まぁ、その前に今週の馬券の売上げにどう影響するか見てみたいものです。
それにしても一度でいいから課税対象になるぐらい
高額配当の払い戻しを受けてみたいものですが……。


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