本日は市ヶ谷と大塚で打ち合わせ2件。
明け方までかかって残りの初校原稿を入稿したので、睡眠不足でフラフラです。
2件目の大塚へ行った際に少し時間があったので、
手持ちのでじこんで東福寺を撮影。しかし冬陽は陰が濃くて辛いです。
入口にある疫牛供養塔だけはなんとか撮れました。
これはこの周辺が牧場だったことにちなんでいます。
現在からすると想像もつかない都心ですが、本日はその大塚の裏通りを歩き、
昔ながらの店が多いことに気づきました。
僕が上京して間もない頃、この大塚にあった某会社に1年半ほどつとめていました。
当時は東京という町すべてがもの珍しい頃でしたし、こちらのほうに来た記憶もほとんどありません。
あまりよい職場環境とはいえませんでしたが、まだ学生の延長気分が抜け切らず、
同僚やバイト君と飲みに行ったり、カラオケに行ったりしたものです。
この会社はある一定期間だけ、合宿というものがあり、
月曜から土曜までビジネスホテルで缶詰状態にされました。
唯一の日曜はもう眠るのと洗濯しかできなかったわけです。手当てはそれなりでしたが。
ここでは筆舌しがたいほど、ろくな生活ではありませんでしたが、
この合宿中に楽しい思い出が2回だけありました。
ひとつは直属ではなかった上司に小料理屋へ連れていってもらったこと。
会社内では他の人とも付き合いの薄い独身貴族の上司でしたが、
初めて直に本音で話し合うことができました。
近所の顔見知りもたくさんいたようで、孤独な都会ながらも下町人情を垣間見ました。
夜だから場所が特定できなかったけど、たぶん、裏通りだったと思います。
その上司もすでに結婚していますけどね。
もうひとつはたまたま僕の班の合宿が先に終わり、
バイトの政とO森君と社員のA君とカラオケに行ったときのことです。
夜終電が終わっていたため、A君の合宿先のホテルに潜入し、
勝手に毛布を倉庫から持ち出して居眠りし、
始発前に政とO森君の3人でこっそりホテルを抜け出し、
24時間営業の『吉野家』で朝飯を食して帰ったことです。
別に会社で契約しているホテルだったので、普通に社員の僕が入っても問題はなかったのですがね。
なのにバイト君と一緒になって悪ノリ。スリル満点でした。
『吉野家』では脱出成功の喜びで、より牛丼がうまく感じられたものです。
もう時効だから許してね。