『坂の上の雲』最終回「日本海海戦」

本日は前置きが長くなりそうですが、まずは25・26日の出来事から。
25日はひと仕事終えたあとで、有馬記念観戦のため中山競馬場へ参戦。
競馬場到着は午後でしたが、すごい人だかりでした。
それでも昨日書いたように入場人員は減少しているのですね。
昼飯もロクにとれそうになかったけど、
横川駅弁の峠の釜めし900円(ただし容器は紙)を見つけ、
売切ラスト2個で購入でき、これを食しました(゚Д゚)ウマー
そのあとでいつもの馬友BETTYさんと合流し、
ニューフェイスの元福山競馬厩務員のKさん、タレントのM吉さん、
演歌歌手のMさん、Tさんと5名でメディアホール前で宴会。
有馬記念ブエナビスタ引退式のあとは、このメンバーで町屋へ移動し、
FさんとHさんが合流し計8名で韓国料理を堪能しました。
このアフターがあったから『坂の上の雲』最終回は録画に頼って、
無事撮れているか心配でしたが、今回はしっかり録画に成功。
本来なら帰宅後に観てUPするのですが、翌日納品の仕事もあって、
ひと寝入りだけして仕事を再開し、翌日は11時30分に納品。
当日は打ち合わせが3件もあったためメトロ一日乗車券を購入し、
飯田橋・新宿・駒込・麹町と移動したわけですが、
最後の打ち合わせでは秋田取材でお世話になったOさんと再会し、
みんなで虎ノ門に移動して広島料理を堪能し、帰宅してようやく観た次第です。
それにしても三連休をはさんで仕事休みに入った方が多いのでしょうか?
いつもならまず座れない東西線が座れ、人気も普段の平日より少なかった気がします。


では本題ですが、まずは先週の視聴率11.1%は前回比0.1%増でした。
これだけのハイライトというのに第三部初回視聴率を上回ることができないのが、
辛いところですが、最終回の批評から先にすませます。
最終回は日本海海戦のT字戦法で、10分間のターンでバルチック艦隊の集中砲火を浴びますが、
真之の「本日天気晴朗なれど浪高し」の名言の如く、
浪のために砲撃の精度が高い日本が有利な戦況となり、
日本軍の被害はきわめて軽微で圧勝という形で終わりました。
この戦闘シーンはすごい迫力があったのですが、
題名の「日本海海戦」が前半だけで終わってしまい、
途中の戦況が割愛されてしまったことに不満の声も多かったようです。
たしかに夏目漱石の登場とかは蛇足感が否めません。
日本海海戦の勝利の報が号外で流れ、好古・真之の母・貞は、
この報を聞いたあと亡くなりますが、真之が家に帰ってきたときは死に目に会えず、
真之は「わしは世の中のお役に立てたんじゃろか」と自問自答。
さらに戦いに勝っても真之の心は晴れず、
海軍を辞め坊さんになって戦死者の供養をしたいと悩みます。
日露戦争ポーツマス条約で終結し、真之は子規の墓を訪れます。
終盤は内容を詰め込みすぎて展開が早い気がしましたが、
最後は故郷の松山で好古・真之が釣りをしながら将来を案じ、
先に真之が大正7年(1918)に亡くなり、
最後は昭和5年(1930)の好古の死で完となるわけですが、
この好古の最期の風貌は強烈でした。役者は阿部寛さんですが、
特殊メイクの効果もあるのか、史実の好古とクリソツで、
最期の場面は本当に感動する名作ものでした。

今回は最後なので東京都北区の大龍寺にある正岡子規の墓と
神奈川県横須賀市日本海海戦で活躍した記念館「三笠」をUPしてお別れしたいと思います。
記念館「三笠」にはスタンプがありましたが、これをデータ化しておらず、
すぐに出てきませんので割愛します。

【あとがきにかえて】
最終回の視聴率は11.4%で、前回比0.3%増に止まりました。
第三部の平均視聴率は11.5%で、第一部17.5%、第二部13.5%にもおよばず、
視聴率的には20%超もなく、悲惨な結果となってしまいました。
やはり3年越しというのが嫌われ、1回90分というのもたしかに辛い気がします。
ただし、作品自体の出来栄えはここ最近の大河ドラマより、
ずっとクオリティの高いものに仕上がっており、
これが大河ドラマで細かく描写できなかったのが非常に残念です。
取材に行ったのももう2年以上前のことですから、
そういう意味も兼ねて、ドラマで町おこしを行っていた松山が、
ドラマ終了後にどうなっていくのか気になるところです。
秋山兄弟生家の関係者にはこの場を借りてお礼申し上げます。


ということでしつこいかもしれませんが、
もう間もなく書店から消えてしまうであろう当社制作本で締めくくります。
というのは来年の大河『平清盛』の本は制作しておらず、
NHK関連の本はこれが最後になってしまう可能性も高いからです。
これについてはまた後述したいと思います。

坂の上の雲』歴史紀行(JTBパブリッシング) B5判 1260円
2009年11月発行。2009〜2011年NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』。
全13回3年にわたって放映される秋山好古・真之兄弟と正岡子規の3人の主人公を描いた本。
第1章故郷松山での足跡/第2章志高き東京での日々/
第3章日清戦争と主人公たち/第4章日露戦争と主人公たちの4部構成で、
巻末の付録にはスペシャルインタビューや人物事典・史跡ガイド・逸話選などを収録。
当社では第1章を主筆。 購入はコチラ


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