『坂の上の雲』第11回「二〇三高地」

12日夜半の帰宅予定でしたが、上越新幹線を一部区間で利用して
1日繰り上げて戻ってきました。取材の様子は後述しますが、
録画が心配な『坂の上の雲』は当日宿泊した
角館駅前の『旅館やまや』で、タイムリーに観ることができました。
ではまずは先週のおさらいからですが、前回の第三部初回視聴率は12.7%
第一部初回17.7%、第二部初回14.7%に比しても下がる一方で、
やはり3年連続ドラマは、視聴者をつなぎ止めることができないことを物語っています。


ストーリーは明治38年(1904)11月26日の第三回旅順総攻撃から。
白襷隊が出撃しますが、あえなく敗退し、その知らせが戦艦「三笠」に届くと、
真之は「二〇三高地だけ落としてくれればええんじゃ」と主張します。
乃木もついに二〇三高地への重点攻撃に作戦を替えますが、
攻防戦は長引き、しびれを切らした児玉源太郎が、
「乃木に替わって第三軍を指揮する」と言い、決死の覚悟で旅順へ向かいます。
30日、乃木の次男・保典が戦死する悲報を聞きつつも、
二〇三高地をついに陥落させますが、村上連隊はわずか40人しかおらず、
ロシア軍に再び奪還されます。これを聞いた児玉が大激怒。
あとで乃木と対面した児玉は二人の息子の戦死を悼みつつも、
乃木に第三軍の指揮権借用を請い、乃木もまた西南戦争時の借りがあるため、
児玉に第三軍の指揮を委ねます。児玉は28サンチ榴弾砲の連続砲撃作戦を立案し、
味方を撃つことになる危険性が高いため反対意見も出ますが、
児玉は自分の作戦を貫き通し、激しい戦闘の末に二〇三高地を再び占拠しました。
二百三高地』ほど激しくありませんでしたが、戦闘シーンは迫力ありましたね。
好古はシベリア鐵道を眺め、奉天に集結するロシア100万の兵との戦いに備え、
明石元二郎塚本晋也)はヨーロッパでスパイ作戦を実行し、ロシア内部からの崩壊を画策。
その一方でバルチック艦隊はアフリカを回って日本へ向かうところで次回に続きます。
今回は乃木と児玉との人間関係が丁寧に描かれ、好古も真之もほとんど出番がありませんでしたね。
このあたりどう視聴率に影響するのでしょうか?
嗚呼、これでもう残り2回です。クライマックスの日本海海戦で有終の美を飾ってほしいものですが。


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