『RAILWAYS』

映画の日ということで、表題の映画「シネマとしまえん」で観てきました。
ストーリーは細かく書くとネタバレになってしまうので控えますが、
東京の一流企業に勤める主人公(中井貴一)が49歳で一畑電車の運転士に転職するストーリーです。
当社で編集した『新幹線の運転』(KKベストセラーズの著者は元0系新幹線運転士。
こちらは先に新幹線の運転士となり、国鉄分割民営化を機に退職しましたが、
古き良き国鉄時代の道中が書面で記されています。
映画の舞台となった一畑電車に出てきたデハニ50形はいいですね。
ドアが手動で2009年3月まで現役だったとか。
昔の名鉄のオンボロ電車も似たような感じでしたが。
主人公の娘役は『ファイト』でヒロインを演じた本仮屋ユイカさん。
ロングヘアーになっていたので誰か最後までわかりませんでした。
そして主人公と同僚で入社した運転士が三浦友和山口百恵という良血の三浦貴大くん。
最初は不満そうに入社しながらも次第に鉄道に魅かれていくキャラです。
まぁ、それはともかくあくまでこれは映画として観るべきもの。
よく晩年の転職の成功者としては伊能忠敬が有名ですが、
この主人公も会社人間で一定の地位を築き、経済的にもゆとりがあってできる芸当。
最初から挫折したプータローが夢を見ても現実は厳しいのです。
実際、風光明媚な山陰地方で畑作をしながら暮らすのは理想ですが、
東京の底辺世代は日に生きて行くのも大変で、
少しでも貯えがないと、いざ不況になるとすぐイカれてしまいます。
最後はなんか主人公の娘まで就職難なのか、故郷で介護士になっていましたが、
故郷に帰っていざ職を探そうと思っても理想的なものはないものです。合掌。


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