鹿児島県阿久根市のブログ市長はす、す、すばらしい……。
名前は伏せてあるものの、職員268人の給料を1円単位で、市のホームページで公開している。
まぁ役職のある人はすべての額が丸分かりで、周囲からたかられそうで可哀想だが、
この市長、「税金の使い道の話だから公開して当然」とコメントしている。
うーん、すばらしい。ぜひピンハネの多い出版界も見習ってほしい。
昔、某役所の下請け会社に毎年半年ほど出張校正に行っていた時代には、
年度ごとの「モデル賃金表」の本の校正をしていたものだが、
これをやっているとどうも自分の年齢で他の人はいくら稼いでいるのか、
同業種の人はいくら稼いでいるのかがわかって、ついついため息が出てしまったものだ。
阿久根市といえば、昔大学時代にスタンプを押すためだけに降りたことがあったが、
九州新幹線の開通で、本線がＪＲから分離されて第３セクターとなり、寂れてしまった印象がある。
実際に現地に行っていないため、実情を見たわけではないが、
同じく長野新幹線開通でメインルートからはずされた小諸市とて駅前は死んでいた。
とくに困ったのは午後に小海線経由で帰ろうとしたとき、駅弁もなく食糧の調達に苦労したことだ。
結局、駅前の雑貨屋で買ったお菓子とパンでしのぐしかなかったのだが。
しかし、阿久根市はどうだろうか？
地方ではとくにネットに対する関心が薄い人がまだ多いのに対し、
市長自らがブログを書いているのである。
給料公開で金額の高い順に並んでいるが、かなり下のほうでも民間より高い水準で、
もしかしたら「阿久根市に住みたい」なんて思うかもしれない。
阿久根という地方都市が全国的な話題に上ったことも事実である。
実際、僕も自営だが、一応は会社なので給料というものはある。
で、阿久根市職員と比較したら、年収は相当下位にランキングされてしまった。
もう40になるおっさんがである。基本給だけなら若干上位にあがるが、
代表にはボーナスという賞与手当てはない。はぁ〜。
こんなことを書いたのは、明日が給料日だが、使える残金が1000円程度しかないからである。
もちろん貯金をおろして使うことはできるが、やはり今後の取材や旅行などを考えると、
消費者金融ではないが、「ご利用は計画的に」となってしまう。
取引先がいきなり倒産し、不渡りを出すことだってないとはいえないのだから……。
