編集者がいなくなる!?

うーん、何かがおかしい。何でもかんでも一人でやるというのはムリがあるというもの。
年配のベテラン編集者から仕事をふられたとき、おかしいと思った。
あのスケジュールでは最初から断るべきだったのかもしれない。
未だにまったくもって身動きがとれないまま、3月も終わりに近づいてしまった。
制作コストが一冊あたり500万も出て、下っ端にやらせて上が月200万ほど搾取する。
そんな時代はもうおとぎ話の世界。もうやってくるはずもない。
それでもいまだにキックバックを要求してくる輩がいるのもおかしな話だ。
ちょうど昨年の今頃、同じことで悩まされていた。
一番「青春18きっぷ」で動きやすい春休みをつぶされ、高い単価の仕事もつぶされ、
挙げ句の果てに「青春18きっぷ」の本をつくろう!!などとおかしなことをのたまう。
その仕事から手を引いた。しかし何も知らないH氏にとばっちりがいき、
1冊受けたら編集者が持ち出しになるという怪奇現象まで起こってしまったのだ。
だからどんなけ安くてもライターのほうが金になる。変な話だ。
おとぎ話の時代、僕を含む下っ端はまだ責任感をもって仕事をやっていた。
しかし、今の下っ端にそれを求めるのが難しくなってきた。
くそフリーライター稼業、あんな楽なものはない。
ウィキの写経ならぬ、コピペで金になってしまうのだからおいしい商売だ。
入稿作業、入稿指定ができない輩が増えてしまった。
そして僕も設備投資の限界を悟るようになった。
近い将来、作家に転身を考え、また一人編者者がいなくなる。
誰もめんどくさいことはやらないし、僕もやりたくない。
現在の地方競馬もそうだが、あまりにも安い人の命に、
モチベーションは下がる一方、廃業も相次いでいるが賢明な選択に思えてしまう。
人がいるところに金を出し、いないところには金出さない。逆である。
現在の散漫な本づくりでははっきりいってただのアルバイトでもつくれてしまう。
人がいるところこそ、安い金でやってもらうべきで、
そんなことに時間を費やしている寿命がもったいないのだ。
今年の春の「青春18」も8日に1枚使っただけ。
天気がいいし、本来なら3枚(15日分)は使いたいのにである。
年齢制限はないが、「青春18」を使って旅する体力も少なくなってきた。
こんなことをやっていてはいけない。早く止めなきゃ。


【人気blogランキングへ】