27日に初訪問した鉄道博物館の補足を少々。
食すのは困難ですが食堂のメニューは充実しているといえるでしょう。
食堂車の味を再現という意味では貴重な体験ができました。
秋葉原の交通博物館時代は新幹線0系を模した食堂にカツカレーがあるだけ。
まあ、これは高くて味はただのカレーですから駅弁のほうが人気ありましたが。
新幹線も含め食堂車がなくなってしまったのは大変残念な話で、
寝台特急を除けばすでに絶滅状態になっている食堂車です。
結局、僕は国内の在来線ではまったく縁がなく、新幹線で一度だけ食したことはありましたが、
あまりの値段の高さにスープしかすすれませんでした。
中国の列車で食堂車に入ったことはありますが……。
話は変わりますが、帰りに鉄道博物館前の駅店頭で鉄道グッズやら弁当が売っていました。
そこで購入したのが写真のうな鉄弁当1500円です。
店頭では1650円を1500円の特別価格と宣伝していました。
これも駅弁に入るのでしょうか。もし入るのでしたら京王百貨店で売れば人気が出るかもしれません。
子どもが書いた新幹線も微笑ましく、ウナギを好む僕としてはうってつけですが、
反面、ウナギの味にはうるさいのです。
パッケージ通りウナギが一匹入っており、ウナギを列車に見立てるアイデアはいいのですが、
肝心のウナギが問題。まあ、国産でないことは百歩譲るとしても調理がひどい。
昔、四国の阿波池田駅でドラえもんと食したゴムウナギ弁当でした。
さらに味付けもイマイチ。薬味の山椒も追加タレもなし。
で、一番最悪なので小骨の処理ができていない。
ウナギの小骨は厄介です。とくにノドにひっかかろうものなら……。
頭の部分は小骨が思いきり残っており、口の中で選別して出さなければならない羽目に。
製造元が海鮮料理の店でウナギになれていないのかもしれませんが、
お客に商品として出す以上は失格です。
とくに旧浦和市はウナギのメッカです。市内で1500円も出せば一匹とはいかないまでも、
うまいウナギにありつけます。はっきりいってこれならスーパーで780円のウナギ一匹買って、
ご飯をつめて食したほうがましです。駅弁衰退の原因のひとつとして、
食の変化・多様化というより、高くてまずいというのがあげられます。
駅弁として売り出す意気込みは認めますが、ぜひ調理を改善してほしいものです。
あともうひとつ驚いたのは鉄道博物館の図録5000円。あの中身で目を疑った。
江戸東京の「大鉄道博覧会」図録でも1800円なのに、あんまりではないだろうか。
来るチャンスもなかなかないので買っておこうと思ったがやめた。
便乗商売もいいが、本質を見誤っているとしか思えない。