編集を舐めないでくれ!

昨日のことですが、仕事を紹介した著者から「ゲラを確認した?」との
メールがありました。この仕事は忙しくて編集からベタ降りしていましたので
ノータッチだったのですが、紹介した著者にも悪いので電話を入れてみたところ、
時間がないのでチェックもできぬまま下版してしまったようです。
案の定、知り合いの方が穴をあけてくれたようで……。
結構、個性的でクセのある人もいますから、
「密に連絡をしないと大変なことになるぞ!」
と前もって忠告申し上げたのですが……。正直、今回の編集担当者には同情します。
最近は無茶苦茶なスケジュールかつローコストの仕事が増えつつあります。
もはや本のクオリティなどどうでもよくなっています。
書店からの返本も早いので、原価率クリアできればいい程度なのでしょうか。
そんな状態で編集を請け負わされたらたまったもんじゃありません。
スケジュールが短すぎればライターにも依頼できなくなり、
編集とライティングが同時という能率の悪いことになってしまいます。
もっとも最近はライターに依頼するコストが出ない事情もありますが。


また、本というのは結構、前例の類似本を参考にするものですが、
僕がこれまでにやった仕事のなかで最悪最低の某S社の過去本は、
表でとんでもない間違いがあってビックリしました。
知らない人が参考にしたら間違いのまま同じ本をつくってしまうことでしょう。
ああ恐ろしや、恐ろしやです。
某ブログで悪のショッカーの話が書かれていましたが、
悪のショッカーというならこの最悪最低の本をつくる、
北朝鮮社会のような版元でしょう。
独裁主義だから儲かる人だけおいしい思いをして、
他の外注は殺人的に安い報酬。挙げ句に痴呆を装って未払いですまそうとします。
こういう人って外面だけはいいのでタチが悪いです。
何も知らない純朴な田舎の人なら簡単に信じ込んでしまうでしょう。
前にも書きましたが間違っても朝三暮四のサルになってはいけません。
彼らは拘束し、縛り殺し、飼い殺しするのが得意です。
いくら仕事を定期的にくれても、日当換算2000円以下で生活ができるでしょうか?
もちろん他の仕事はできなくなります。これでも保障というのでしょうか?
そんな馬鹿な編集、早めに見切るべきですが、見切れない人もいるようで……。


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