岩手競馬で長距離競走

以前にも書きましたが、合理化などでとんでもない改革をした岩手競馬で、
昨日、ダート3000mという長距離戦「ふみづき賞」(サラ系B1級)を
実施しました。これは1988年の大井競馬場で行われた
東京大賞典(勝ち馬イナリワン)以来、19年ぶりの偉業。
競走の短距離化がすすむ日本の競馬としては新たな試みで、
これに関していえば、岩手競馬も賞賛に値します。
とにかく東京大賞典も2800mに短縮されたあと、
98年に2000mに短縮されたとき、非常に憤ったものです。
同レースは連勝街道を歩んできたライブリマウントが適性に敗れ、
あのホクトベガでさえ、キョウトシチーを恐れて回避した
権威ある長距離競走でした。しかし、連勝街道をすすんでいた、
船橋アブクマポーロを勝たせる(前年に3着敗退)ために
短縮したとしか思えない改悪ぶりを露呈したのです。
こういう意味ではこのたびの岩手の長距離走は評価できるのですが、
レースはイナリワンの3分17秒3のときより、9秒5も遅い3分26秒8。
しかも優勝馬ブラックホーク産駒のベリーメリーホーク。
これでは距離適性云々関係なしではないですか?
タイムに関してもオープンクラスの馬と差があるとはいえ、
昔のJRAのように「よーい、どん」の競馬をしていては、
かえって長距離走は退屈なものと不評を買ってしまいます。
このあたりも岩手競馬はよく考え、長距離出走手当などをつけ、
Aクラスや芝の長距離走を新設していかなくては、
かえって主催に魅力がなくなってしまいます。
いえ、今回の試みがすばらしいものだけに苦言を呈しているのですが。


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