ありがとう神岡鉄道

30日の廃止まであと残り2日となった神岡鉄道ですが、
10月以降は別れを惜しむ乗客が殺到しているようで連日盛況の様子です。
昨年の1日平均乗客数87人ところ、平日500〜600人、日曜・祝日には950人もの
乗客があるそうで、普段は1両のところを2両編成で運転していますが、
それでも定員の200名を超えて車両に乗り切れない乗客が出たようです。
神岡鉄道では車両が2両しかないので仕方ないのですが、
せめてJR西日本が応援車両を出したり、臨時列車を走らせたりする対応が……。
せっかく来ても乗れないのでは話にならないし、
次の列車を待つにしても相当な待ち時間になってしまいます。
さて、僕のほうは11月19日に神岡鉄道へ撮影に出かけ、
11月21日の日記に書いたのですが、東京に戻ってきてひとつ後悔したことが。
神岡鉄道の終点奥飛騨温泉口駅構内にある総務部に各駅の七福神スタンプが
あることを知ったからです。今回は各駅に祀られている七福神を撮影し、
賽銭箱に少しながら浄財を入れて回っていたし、
奥飛騨温泉口の総務部手前まで行きながら、スタンプの有無を聞かなかったこと。
スタンプ大王のshugoroとしては、悔やんでも悔やみ切れません。
そこで神岡鉄道総務部に電話して、返信用の封筒を同封したうえで、
スタンプ帖に押してもらうようにお願いして郵送したのです。
昨日、スタンプを押したスタンプ帖が返送されてきました。
感謝の意を込め「最後まで安全運転で頑張ってください」とお礼の電話を入れました。
左から飛騨中山(毘沙門天)・茂住(福禄寿)・漆山(寿老人)・
神岡鉱山前(大黒天)・飛騨神岡(恵比寿)・神岡大橋(弁財天)・
奥飛騨温泉口(布袋)のスタンプです。

駅名は入っていませんが、なんとも味わいのある図柄。ご利益大です。
各駅の七福神の木彫りも見事(飛騨匠の技か?)だったし、
神岡鉄道が全7駅あるから七福神を祀って乗客増を図ったのでしょう。
正月に七福神詣の列車でも走ったのでしょうか?
夏休みにはお化け列車が走り、こちらも親子連れに人気でしたが……。
昔は駅に2〜3人は職員が詰めていたものの、
合理化もあって廃止前のローカル線では基本的に独りで、
いろいろな業務をこなさなくてはならず、とくに列車の運行時間帯は大変です。
今回も神岡鉱山前で立ち入り禁止になっていた七福神を撮影させてもらいましたが、
5分程度の折り返しなどの場合、運転業務が第一なので、
やはりそういう時間帯にスタンプや記念切符購入を頼んで、
断られても仕方のないことなのです。別に販売員や駅員がいればいいのですが。
それはくりはら田園鉄道でも痛感しました。
無人化した神岡鉄道の起点・猪谷駅でもスタンプがなくなってしまったように、
スタンプはマニアによる盗難の恐れがあるので放置できません。
だから駅員のいるところで保管しておくのが一番なのです。
七福神スタンプとは別に左から茂住・神岡鉱山前・奥飛騨温泉口の駅スタンプが
唯一の有人駅・神岡鉱山前に保管されています。

1月3日ドラえもんと一緒に豪雪の神岡鉄道へ行ったときに押したのですが、
列車時刻まで時間に余裕があったとはいえ、駅員は雪かき作業などもあり、
かなり大変そうでした。いずれにせよスタンプは落ち着いて押さないと
失敗する確率が高くなります。だから慌てず余裕をもって押したいものです。
奥飛騨を走る神岡鉄道も豪雪に閉ざされる前にその使命を終えようとしています。


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