書道塾の衰退

日増しに暑くなり、本日は朝っぱらからオリジンで二段鰻重を食してしまいました。
ただし、二段といっても鰻が重ねてのっているだけの期待はずれ。
ご飯とご飯の途中に入ってこそ二段といえるのだが……。
土用の丑が近づいているとはいえ、国産鰻はとても高い。
まさか中国産の倍もするとは……。ちょっと前までウナギの稚魚を香港などへ運ぶ、
「運び屋」が活躍していたけど、いまは取り締まりも厳しくなってあまり聞かなくなった。
以前ユネスコで100円のウナギのバラ(櫃まぶしの具みたいなもの)が売っていた頃は、
よくご飯を炊いて食べたものだが、100円で買えたのはやはり「運び屋」のおかげで
あったのだろうか? もうさすがに売ってはいないが……。
ひと仕事を終えたあとで、当社契約タレントでもある書道の鈴木晴峰先生の
作品をとりに板橋の『平家』へ。暑くなっているので最初の1杯の生ビールがうまい。
しかし、外の熱気はすさまじく、戸が開くたびに熱風が直接あたって暑かった。
先生は「教え子がすでに子ども二人いる」と時の流れを語っていたが、
以前は書道塾を開いて子どもを教えていた先生も、
子どもが書道を習う需要がなくなり、「字も礼儀も教えられるのに」と嘆いておられた。
学習塾のように利益追求で高額な授業料をとるわけでもなく、
月3000円程度のまさにお江戸のボランティア教育みたいなものだったのだ。
そういえば今は学習塾ばかりだけど、僕の小学校の頃はソロバンや書道塾が多かった。
たしかにパソコン主流の時代だから僕もそうだけどこうして打ち込みに
頼っているわけで、小学校の頃に学んだ書道でとった5段というのも、
すっかり色褪せてしまい、たまに書くと自らの字の下手さに驚かされます。
漢字なんかの物忘れも激しく、直接書こうとするとなかなか出てこないことも。
まあゆとり教育なんていって結局は学習塾ばかり子どもに通わせる。
ろくに日本語も教えないで、他国の英語教育ばかり夢中になる。
おかげで翻訳の文章は無茶苦茶。そんなんでいいのかい?
僕のような勉強嫌いには辛いだろうな。中学のときみんなでつるんで学習塾をサボり、
何度ゲームセンターに行ったことか。


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