『龍馬伝』第42回「いろは丸事件」

龍馬伝も残りを数えるほうが早くなってきました。
ようやく視聴率も少しずつですが回復傾向にあるようで、
やはり龍馬の暗殺は歴史上でも有名な関心事なんでしょう。
もっとも龍馬最終回まで、こちらも解放されそうにありませんが。
しかし、今回のいろは丸沈没の部分はチャチでした。
特撮とか使ってもう少しリアルにできなかったものでしょうかね?
やはり談判の難しいところはえらく端折った感じでしたね。
「船を沈めたその償いは、金を取らずに国を取る」という俗謡が
よさこい節になっているのは愛嬌としても、
なーんかえらくあっさり紀州藩が賠償に応じている感じがしないでもない。
もっと外圧の影響や薩摩藩の五代才助に調停をたのんだシーンとかが
出てきてもよさそうなものですが、万国公法を持ち出した点と、
ヘンリー・ケッペルが登場したこと以外はあまり見せ場のない談判でした。
陸奥陽之助の遺恨なども絡ませたほうがいいような気もしましたが、
今回に限っていえば弥太郎の独り舞台でしたね。
賠償額8万3000両に対し、4万両も余分に上乗せしたのは、
沈んだいろは丸の海底調査で武器が積まれていなかったという報告を基に、
脚色されたものだとは思いますが、これも龍馬でなく弥太郎になっていましたね。
最後のお元とのシーンで紀州藩士たちが斬りかかってくるシーンは余計でした。
あんなことがあれば賠償に応じておきながら、それもおじゃんになってしまうし、
土佐と紀州の戦争になりかねません。それともこのあとの英国水夫殺人事件も、
紀州藩の仕業に仕立てるつもりなんでしょうかね。
そして待ってました! いよいよ容堂公が出馬上洛。
いったい慶喜に対してどう話をするのでしょうか、こちらのほうが興味深いです。


史跡紀行ではいろは丸事件ゆかりの広島県福山市の鞆ノ浦が紹介されました。
鞆ノ浦といえば『崖の上のポニョ』の舞台でも有名ですが、
福山駅からバスで30分ほど離れた港町で、足利幕府の政庁が置かれるなど、
なにかと歴史にゆかりの深いところです。
福山は存続が危惧されている福山競馬とともに未訪の地ですが、
特派員の上田氏が取材撮影していますので、
今回はいろは丸展示館の龍馬人形とJR福山駅のスタンプをUPします。

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