消えゆく老舗雑誌

本日は1本再校を戻したあと、14時より五反田で打ち合わせがあったので、
またまた打ち合わせ前のランチで喜多方ラーメンを食す(゚Д゚)ウマー
打ち合わせ終了後は神保町のデザイン事務所にデザイン入稿依頼。
神保町ということでまたもや久々に衝動買いしてしまった。
そして明日戻しも1本あるので少しだけ仮眠とってから、夜な夜なの作業に入る。


先日、税理士の先生からいつももらっていた
月刊ビジネス誌『フォーブス日本版』(ぎょうせい)が9月発行の11月号で休刊になった。
興味深い記事だけいつも読んで、すぐ捨てていたのだが、
92年の創刊だから17年もの歴史があったのか。
そしてもうひとつショッキングなニュースは五反田と縁深い、
学研の『学習』と『科学』が休刊発表である。
1946年創刊のの学習は2009年度冬号で、1957年の科学は2009年度3月号を最後に休刊という。
すでに学習は04年から月刊をやめていたとか。
小学館の『小学五年生』『小学六年生』休刊を見ても明らかなように、
少子化とネット社会に移行しているのだから需要は減り、
もはや伝統や老舗では引き継ぐことができなくなっている。


しかし、学研の教材で育った世代にはかなりショックな話だった。
当時から『学習』より『科学』のほうが人気が高く、僕の愛読していたのも科学。
第一、「学習」というタイトルが勉強嫌いの子どもに抵抗があり、
両方とっているのはよほどの秀才君だけであった。
ところであの当時、僕は現在とは想像もつかないほど社会という科目が苦手であった。
科学の本も小学3年頃からとっていたのだが、
その当時は本を読む習慣が皆無で付録の教材ばかり楽しみにしていた。
小学5年くらいからは本にも目を通すようになり、
しきりに投稿したのだが、レベルが高く一度も採用されなかった。
あの頃、よく採用されていた子はその後、漫画家として名を売り出したが、
なんと若くして自殺してしまった。僕は龍馬のように命は粗末にしないが。
ところが小学校卒業を前にして、教材を配達してくれる近所のおばさんがいなくなり、
読めなくなってしまうという悲劇が起きた。
あの配達制度も当時1件50円というひどい内職とは聞いていたが。
それなら子どもにバイトさせてくれればと真剣に思ったりもした。
それにしても昭和のレトロブームなのだから、
こういう教材のバックナンバーを復刻するという発想はもてなかったのだろうか。
いま復刻すれば大人が懐かしがり童心に帰って買うと思うのだが……。
結局、とっていなかった『学習』なんて、今になってすごく読みたいんですが。


【人気blogランキングへ】