人間万事の大晦日(1枚目)

何の準備もなく時刻表と切符、お金と取材周辺のアイテムだけを持って
出かけた本日の取材旅行。本当に始発に乗ること以外は頭になく、
長い高崎線車中もずっと時刻表とにらめっこしておりました。
まずは青春18きっぷ1枚目の基本プランから見ておきましょう(斜字は計画中止)。


東中野432→438代々木442→453池袋502→510赤羽524→654高崎710→812水上819→
1014長岡1022→1026宮内1032→1036長岡1038→1058東光寺1104→1111見附1117→
(快速くびき野3号)→1207新潟1207→1226豊栄1247→(特急いなほ5号)→
1542羽後本荘1550→1628矢島1645→1724羽後本荘1743→1832秋田1842→
2034大館2106→2151弘前2155→2239青森


今回は「特急いなほ」の乗車券+特急券5460円という痛い出費なのですが、
せめて由利高原鉄道だけは撮影を押さえておかなければと考えてのことです。
水上から先の越後川口までは順調だったのですが、ここでいきなり電気トラブルで10分遅れ。
長岡での折り返しは断念せざるを得なくなり、東光寺への千鳥ジグザグ乗りも
ダイヤの乱れから諦めました。しかも「快速くびき野」まで見附で15分の遅れ。
このまま新潟から「特急いなほ」に乗ると、運賃がより高くなってしまうので、
新津で羽越本線のショートカットをし、新発田から羽後本荘まで特急に乗ります。
これは豊栄からでも新発田からでも運賃は変わりません。
しかし、今度は強風のため、いなほが徐行運転。過去の事故のため慎重になっています。
満員立席のいなほでしたが、途中で降りる客もいたので村上から座れたのですが、
酒田に1時間以上遅れたうえに、酒田〜秋田間がバス代行運転に。
おかげで由利高原鉄道は断念せざるを得なくなりましたが、
酒田〜羽後本荘間の特急券と乗車券は払い戻してもらうことにしました。
代行バスは秋田行で秋田まで行くつもりだったのですが、
寝起きで皆が降りていたので終着と勘違いし、羽後本荘で降りてしまったのです。
せっかく3000円戻ってきたのにこれでは意味がありません。
しかも後続の「いなほ7号」は1時間以上の遅れ。
羽後本荘から路線バスで秋田へ向かおうとしたのですが、
時間になっても来ないので不安になり、駅に戻って19時発の秋田行普通で秋田へ向かいます。
本来なら当駅で特急に抜かれるのですが、そのまま定刻通り発車。
そのまま秋田発20時6分に乗っても、どこかで特急が追い抜くため、
そこまでは普通で行き交通費を節約しようとしました。
むろん、青森に行けるか不安だったので宿は予約も入れていません。
秋田駅では「二ツ井で特急に抜かれる」との放送があったので、
そこから特急で青森までは出費を覚悟していました。
ところが秋田発2006は接続待ちで遅れ、大久保手前の信号場で特急が追い抜いてしまったのです。
さて、この場合はどうなるか? 車掌が「青森方面へ行く方は申し出てください」といい、
申し出をしたところ、大館から青森まではタクシー代行になるそうで、
この場合は特急料金が発生しませんから、なんと「青春18」でそのまま行ける朗報でした。
大館には30分遅れて22時30分過ぎに到着。
ここから青森までは鉄道でも80キロ以上あるのですが、タクシーで代行となりました。
僕だけかなと思ったら、もうひとり同じ愛知出身の旅人も同乗し、
タクシー車中の2時間は退屈せずにおしゃべりして新年を車内で迎え、
青森到着は0時17分でした。タクシー料金はなんと3万5190円
2人とも「青春18」利用だったので、JRにとっては大きな出費だったのですが、
なかなか貴重な体験をさせていただきました。
で、このあと3000円のカプセルに泊まろうとしたら、なんと本日は休業!
仕方なく駅前のホテルルートイン6000円で暖をとりました。
まあ、青森では「急行はまなす」で折り返しや東日本フェリーで船内泊など、
選択肢をいくつか考えていましたが、結局は交通費が宿代に消えたということです。
時刻表さえあれば臨機応変に安く行く方法を模索するものですが、
まさに予想のしようがない人間万事塞翁が馬の1日でした。


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