小牧山探検隊3

更新が遅れてしまいましたがGWもとうとう折り返し点にさしかかり、
残り2日となってしまいました。まだ子どもをどこにも連れていけないお父さん。
安上がりな小牧山へ出かけてみてはどうでしょうか?
小牧山の北側は国道155号線が走っており、クルマの往来が激しいのですが、
高速道路の北にも同じく国道155号に昇格した道路があり、
小牧山北にあったどんどん庵ロッテリアなど子どもの頃よくいった飲食店が
つぶれてしまったのは寂しい限りです。
前にも書きましたが観光不毛の小牧市ですから、
見せかけだけの都市計画で古きよき小牧駅前商店街を追いやり、
味噌カツやウナギ・ダンゴ・コロッケなどおいしい店がなくなってしまったのです。
駅前開発の大失敗は別の機会に書きたいと思います。
 
そんな小牧ですが小牧山北側登山道入口には小牧山唯一の売店(左)が残っており、
懐かしいみたらし団子60円や五平餅150円(右)が味わえます。
小牧山売店では比較的新しくできたほうですが、それでも30年以上になります。
土産物はないのですが昔ながらの御茶屋っぽい雰囲気が好きです。
おでんなどもあったので案外酒飲みの常連さんがいるかもしれません。
この売店の西側に自然歩道があります。
  
以前はもっと木が生い茂り、子どもの頃は昼間から肝だめしに使ったのですが、
現在は155号に隣接する部分が整備されて歩道も全体的に明るくなっています。
昔は3つほど案内板がありましたので、そのポイントを紹介します。
写真左は唯一案内板が残る屋敷跡伝承地です。昔は武家屋敷があったと
書かれていたのですが、その後の調査で痕跡が認められず伝承地となりました。
写真中央は沼地跡です。元々は水をたたえた沼になっており、
「人の骨が埋まっている」という怪談にもなっていましたが、
今は干上がっています。水が湧出していたのか水が溜まりやすい場所だったのか
定かではありませんがクロメダカを飼育するには最高の環境ではないでしょうか。
写真右は現在は案内板のない空堀跡。小牧・長久手の戦いで山全体を砦化した際の
土塁跡と推定されています。この自然歩道を進むと再び南側に抜けることができます。
では最後にもう一度南側の紹介を。
  
市役所の西にあるのが熊野神社です。とくに知られてませんが神社があるのです。
写真左は拝殿の跡地です。かつては拝殿があったのですが平成に入ってから、
火事で焼失しました。原因は分かりませんが浮浪者の焚き火かもしれません。
写真中央は忠魂碑と閑院宮手植えの木です。昭和2年(1927)に陸軍大演習があり、
その関係のモニュメントかと思われます。駆け足になりましたが、
小牧山の紹介を終わります。ひとついえるのは小牧山は都心の狭山丘陵と同じく、
濃尾平野に残された唯一のオアシスともいえます。狭山丘陵がトトロで有名になり、
自然保護と観光に活かされている反面、小牧山は昔ほど観光に活かされていません。
写真右の脇を流れる合瀬川(木津用水)だって、昔は清流だったのですが、
汚水と化した現在ではホタルもメダカも戻ってきません。
第一、コンクリで固めた護岸に「自然と魚を戻そう」なんて看板がナンセンス。
そういえば桃花台は「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台に似てますね。
これを機に自然と歴史が共生する小牧山を再認識してほしいものです。


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