『龍馬伝』第39回「馬関の奇跡」

久々にタイムリーに観て更新します。
いよいよ「FINAL SEASON」に突入ということですが、
やはりストーリー的に尻すぼみになっている感は否めませんね。
オープニングは岩崎邸で坂崎紫瀾が取材を続けるところから。
グラバーや弥太郎の母・美和も登場しました。
ここで弥太郎が喀血。龍馬最期のシーンに向けて話すという展開で、
馬関戦争の回想シーンとともに弥太郎が吠えます。
溝渕広之丞が藩命で長崎へ赴くとそこには出世した弥太郎が。
弥太郎は土佐の名産である和紙や樟脳を売り込みますが、
グラバーも大浦慶も龍馬を通せといって買ってくれません。
このあたりの立場は本来逆で、財政難にあえぐ亀山社中を土佐商会が吸収して、
海援隊に改編するのですが、ストーリー的には商売がうまくいかない土佐商会が、
信用のある龍馬と組む設定にもっていきそうですね。
戦いのほうは高杉晋作が敵兵になぜか刀で戦っています。
戦争に反対しておきながら戦闘に参加し、さらにまた戦争に反対するという、
支離滅裂な龍馬像もできあがってしまいました。
大政奉還論がここで出てきますが、これって大久保一翁勝海舟とかが
もっと早くに唱えていませんでしたっけ。
「幕府に政権を返上させる」と説き、
「奇跡を起こさんと日本がのうなる」と矛盾めいたことを云い出す龍馬。
結局、この優柔不断さが命取りになってしまうような展開ですね。
あと桐野作人先生の『膏肓記』も併せてお読みください。


史跡紀行では奇兵隊ゆかりの地ということで、
福岡県北九州市小倉城奇兵隊の墓、山口県下関市の火の山公園、
厳島神社などが紹介されました。どうもこのエリアになると未訪が多く、
写真もスタンプもなく苦しいのですが、昔スタッフに取材に行かせて、
撮らせた小倉城の写真をUPします。

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