献本の常識と非常識

本日は駒込に写真届けに行ったあと、14時より五反田、18時より渋谷と
立て続けに打ち合わせがあり、バテバテになってしまった。
ラッキーだったのは初めて山手線100周年のチョコ色電車に会えたこと。
残念ながらデジコン故障中のため写真は撮れなかったが(ノД`)
しかし、酒の場で思わぬいいアイデアが思いついたりもするので侮れないもの。
昔は酒上の打ち合わせがよくあったものだが、最近はほとんどなくなったもんな。


某社で制作した本の献本分の残りが届き、ようやく先方へ全部献本を済ませた。
全部取材で撮影できるならともかく、このように制作費が出ないご時世だから、
写真を申請して借りるのは当たり前。また、所蔵品などは簡単に撮影できるわけもなく、
どうしても借用せざるを得ない。このとき決まって献本という義務が発生する。
今回のは歴史本で旅行の本と勘違いした担当者が献本冊数を減らせと云ってきた。
最初に写真を借りれば冊数は増えるとクギをさしておいたのにである。
だから話が違うとクレームをつけ、献本分全冊すべて提供させた。
本来なら版元から献本するのが常識なのだが……。


たとえば旅行情報誌のホテルや料理の写真。あれだけ細かく載せているのだから、
いちいち献本していたらキリがない。しかし、歴史関係の場合、
施設によっては規定で3冊寄こせといってくることもある。
それで昔テスト販売の隔週誌を制作したら、冊数が足りず大変なことに。
悪いのはその版元と請負先なのに、編集業務で借りたのは当方だったから、
役所から電話があって「こんなことは初めてだ! 会議にかける」とまで云われてしまった。
たまたまテスト販売だったから留め置き冊数が少なかったとはいえ、
献本冊数も用意できない情けない版元。案の定、テスト販売だけで終わってしまったけどね。
大体、こちらは版元の依頼で仕事しているのに、献本冊数をケチり、
挙げ句の果てに購入しろとまでのたまう。
こちらで必要ならば著者購入はするが、献本分まで購入していたら器用貧乏になってしまう。
おまけに某編プロは関わったスタッフにすら献本しない。
もっとも昔は自腹切って買い込み、献本したこともあったけどね。
しかし、以前にも書いたが献本というのは時折、ヤブヘビになってしまうこともある。
今回みたいな真面目な本ならいいが、男性誌での献本はさすがにためらいを見せる。
以前、某役所からクレームをもらったことがあったからだ。
別に男性誌でも喜んで御礼のメールくれたところもあったのだが。
ただ、今回のように歴史関係のところでトラブルを起こすと今後が借りられなくなってしまう。
無事、すべての献本をすませられたからよかったのですが。


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