『天地人 直江兼続』重版決定

宣伝が遅れましたが、11月26日に発行された当社制作の天地人 直江兼続』(メディアボーイが、
このたび早くも重版のはこびとなりました。配本は12月25日頃。
本日は修正に1日費やしました。初版との大きな違いは、
2刷目から「越後上越 天地人博」の情報が入ったことでしょうか。
初刷の時点では間に合いませんでしたから。
これで風林火山』『天璋院篤姫に引き続き、3年連続で重版となりました。
高視聴率を維持する『篤姫』の余韻もあるのでしょう。
来年のドラマ『天地人』は最初からプレッシャーがかけられています。
しかし、重版といっても在庫すら手元にほとんどない状態。
これが喜ばしいといえばそうではなく、過去にも発行と同時に書店に撒き過ぎて
あとで返本の嵐というリスクも孕んでいます。
3年ぶりに当社監修で発行した風林火山をゆく』(英知出版は、
版元自体が途中で倒産してしまったため、1年の売れ行きは不明になったのですが、
2年目に出した天璋院篤姫と幕末を旅する』(一水社も、
重版の勢いをみせたあとに伸び悩み、翌年に続かなくなってしまったのです。
他の本では5刷、6刷当たり前の『篤姫』関連本だったのですが、
やはり営業と実績の差が出てしまったようです。
それよりも脅威だったのはH津氏の制作した『篤姫』関連本です。
制作コストはただかければいいものじゃない、交渉によって引き出せる素材の凄さを目の当たりにし、
一応、10年以上の歴史本制作のキャリアをもつ僕が、
あっさり白旗をあげて敗北を認めざるを得なかったのです。
僕がG社の編集者の立場でも、H津氏の本に軍配を上げたでしょう。
それほどモチベーションとクオリティの高い内容だったのです。
ただ、残念なことに担当者が中間搾取するという、
C社の傘下に入ったS社まがいのピンハネ事件が起きてしまい、
H津氏のモチベが著しく低下してしまったのです。
H津氏という有能な人材を手放した結果、本年その版元が出した大河本はお粗末な内容でした。
結局、本年度は内容を大幅に見直し、従来の史跡紀行から脱却。
ダイジェストや軍事・政治面など多角的に取り上げてみました。
若干値段は高くなっていますが、値段に恥じないクオリティはいうまでもありません。
こうみると年々、大河ドラマ関連本のレベルはアップ(自己満足かもしれない)
しているように思えますが、モチベーションが維持できなくなっているのもたしか。
今回はH津氏が編集に関わったぶん、内容も強化されています。
もちろんカリスマ編集者森田芳夫氏が執筆陣に加わったことも影響していますが、
厳密にいえば、デザイナーUさんのモチベーションの集大成といいましょうか。
しかし、これらの人材や実績および財産はH津文化財併呑することになるでしょう。
まだ購入していない方は、ぜひこちらから購入してください。


PS.本日の『盛興園』のランチは野菜そばとチャーハンのセット。
ただ、野菜パワーも徹夜明け30分睡眠ではどうすることもできずダウン
夕食は駒込で打ち合わせを兼ねて、『ジョナサン』でカレイ煮付を食す。


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