邪道な硬券入場券買い

shugoro2008-03-21

昔は当たり前のように駅で売っていた硬券入場券ですが、
現在はJRでも北海道以外は売らなくなったため、
私鉄を含め非常に貴重な存在となってきました。
その昔、昭和55年に北陸、信越方面に旅行した際、
都会化と呼ばれた名古屋在住の知り合いは自動券売機で入場券を買っていましたが、
軟券と呼ばれる券売機のものはインクが抜けて最終的はタダの紙切れになってしまうのです。
僕はその頃からスタンプ集めだけは夢中になっておりましたが……。
僕が持っている硬券入場券で一番古いものは昭和57年(1982)の神岡駅で当時は110円でした。
その後、徐々に10円ずつ値上げして大学時代には140円になっていましたが、
大学以前の生活水準は著しく低く、旅行に出ても入場券はこづかいを圧迫しました。
ドラえもんなぞは高校時代、入場券を買うためにお金をケチって
立ち食いそばばかり食べていたようですが、
裕福になると駅弁のラベルを蒐集するために1日5個も食べたこともあるそうです。
僕の場合、マニアではなかったのでひたすら買いあさったわけではなく、
しかもパンチを入れると価値がなくなるので、
プレミアを狙ってパンチも入れなくなりました。
とにかく気分屋でスタンプがないと頭にきて買わなかったこともあるので、
結構買いこぼしも出てくるわけです。
しかし、鉄道関係の書籍・雑誌制作の仕事上、スタンプとともにデータ化が必要になってきました。
最近は鉄道もブームになってきていますからね。
ところが第3セクターや私鉄などに乗りに行っても、
終着駅で折り返すわずかな時間帯にスタンプ押印から駅舎や列車などの写真撮影もせねばならず、
落ち着ける時間はないのです。最近は駅員も1人体制でやっていることが多いですから、
スタンプ押印や入場券も買いづらくなっています。
過去に行ったことがあってもデータ化を始めたのがごく最近のため、
すでに記憶の彼方から消えてしまって、スタンプや入場券も出てこないものもあります。
今回も全国エリアの本をつくろうとするあまり、名古屋以西の鉄道が資料不足。
出かけたくても時間がとれず、最後の手段として郵送による購入となります。
最近はわたらせ渓谷鉄道足尾駅のように朝の時間帯しか駅員がいないところもありますので、
この方法も仕方なしと思うのですが、真のコレクターからすれば邪道なのでしょうね。
それにしてもせっかくブームなのだし、JRも硬直した発想から転換して、
硬券入場券を復活させるべきだと思うのですが……。


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