前回の視聴率が18.0%といささか戻し、『JIN−仁−』第2回の視聴率が18.4%なので、
ほぼ互角の勝負なのですが、なぜ互角になってしまうかな?
ドラマのつくりは『JIN−仁−』と雲泥の差があるのに。
今回は大坂城になか、とも、旭、副田甚兵衛がやってきます。
なか(奈良岡朋子)は二度目の登場ですが、名古屋弁がいい味出していますね。
大坂城内で畑作して「大根のデキがよければそれでよい」って笑えます。
とも(阿知波悟美)と旭(広岡由里子)もいい役者さんです。
しかし、まぁ今回の設定もうんざりしました。
秀吉が将軍や関白になろうとする動機が茶々を口説くためって……はぁ〜。
で、秀吉が「どうしたら将軍になれるか?」って、
それを13歳の江に相談しているのもオマヌケだし、
江の云われた通りに行動をおこしている秀吉も幼稚すぎます。
で、足利義昭に猶子を断られ、今度は千宗易(利休)に相談し、
五摂家の近衛龍山(前久)の猶子になって金で歓心をかいます。
さらに二条昭実と近衛信尹(信輔)の間で関白の地位を巡る争いに乗じて、
ついに関白に就任。で、この権力になびいていく茶々がいます。
権力や金で心を動かすのは脚本家さん、あ・な・たではないですか?
一方、大坂城に細川忠興と玉(ガラシャ)夫妻が訪ねてきて、
今回の玉との復縁を許してもらったお礼とか。
玉は明智光秀の娘で、謀叛人呼ばわりされ、丹後味土野に幽閉されていました。
そこでデウスの教えに従い、キリシタンに傾倒していきます。
まぁ、昔の方は純粋で弱いから信心にすがるのも仕方ないですが、
「己の力を信じる」と云っているじゅりっぺ江のほうが
まだ現代的で好感がもてますね(なんかこのあたりが信長的)。
史跡紀行では細川ガラシャゆかりの地として京都府長岡京市の勝龍寺跡と夫婦像および
京丹後市の幽閉の地が紹介されました。
両者とも未訪の地ですが、細川忠興とガラシャの夫婦像は先日K先生が取材で
撮影してくれましたので、今回は勝龍寺城と夫婦像をUPします。
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