山本茜が騎手免許失効

shugoro2016-01-02

昨日元旦の名古屋競馬場での新年挨拶にもありましたが
女性最多626勝の記録をもつ宮下瞳元騎手
やはり現役復帰へ向けて調整中との発表があり、先日のニュースが公にされました。
その一方で名古屋競馬場のオフィシャルサイトでは
冒頭写真山本茜騎手(今津博之厩舎)が先の免許更新試験で継続が認められず、
昨年12月31日付で騎手免許失効の発表がありました。
生涯成績は2486戦273勝、2着293回、3着292回
山本茜騎手は2005年10月に原口次夫厩舎からデビューし、
女性騎手としては最短の30勝、50勝などを記録。
のちに高知の別府真衣騎手に塗り替えられますが、
一時は名古屋競馬もブレイクし、50勝達成時の2006年6月22日に記事にしています。
その2006年度にはNARグランプリの優秀女性騎手賞、優秀新人騎手賞を受賞。
調教師のバックアップもあって順風満帆に記録を伸ばすと思われていました。
しかし、デビュー3年目の2007年5月に原口厩舎を解雇され、
10月にはセクハラ訴訟を起こして、名古屋競馬黒歴史になってしまいます。
原口師も指示に従わない山本茜騎手に悩んでいたといわれますが
あのような奇行に走ってしまったのは事実。
その後、訴訟を取り下げましたが、居場所がなくなるようにニュージーランドへ遠征。
2009年6月に帰国し、2010年にはミサキティンバーで初重賞制覇、
翌年の東海ダービー2着と活躍をみせていました。
ただ、最初の厩舎時よりもバックアップが減っていたのは数字が示す通り。
その後も韓国へ遠征したりして、2012年11月に馬に顔面を蹴られ
失明の危機に陥る重傷を負ってからは戦列を離脱。
なので残念ながら山本茜騎手の現役時は一度も直接は目にしていないのです。
ごくたまに更新されるブログからは日常生活ができるほど回復していたようですが、
サイン会や挨拶などのファンサービスなどに顔を出すこともなく、
名古屋競馬自体が「ふれたくない」みたいな印象を受けました。
あの事件で騎手人生が左右されてしまった悲劇もありますが、
成績だけで云うなら勝率110、連対率228
復帰をめざす宮下瞳姐さん(勝率080、連対率179)
2016年1月9日現在での高知・別府真衣(勝率098、連対率215)
はるかに上回る数字として記録に残しています。
あの事件を反面教師として名古屋競馬も女性騎手への対応が改善されたともいえ、
その環境下で木之前葵ちゃんが大ブレイクしたのは云うまでもないでしょう。
それにしてもこれだけの成績を残し、一時は名古屋競馬を盛り上げたのだから
引退セレモニーすら行わないと云うのは、あまりにもファンをバカにした話です。
そして、もしまだ復帰を願うなら、名古屋でなく高知などの別天地で頑張ってほしいと思います。


本日の木之前葵ちゃん
7Rリゼタイムス3着(3番人気)複勝170円アタリ
8Rアベックモア9着(2番人気)
9Rカツゲキキトキト6着(7番人気)
10Rリージュ6着(6番人気)
11Rラヴァリーオステル9着(12番人気)


本日も未勝利で本年度初勝利がおあずけになってしまいました。
馬券に絡めたのは3着1回のみ収支もマイナスに。
重賞騎乗もありましたが、シンガリ人気では最後方からのまくりが精一杯でしょう。


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