電子書籍『幕末志士伝』続々配信開始です!

shugoro2014-06-12

ご報告が遅れましたが、2009年に諸般の事情で焼きついてしまった本が
このたび5月23日より『幕末志士伝』(冒頭写真)の全5巻として
ブックビヨンドから配信開始されました。
著者は『世界が愛した日本1・2』でもおなじみの四條たか子先生当社です。

第1巻は「龍馬と同志たち」
登場人物は坂本龍馬武市瑞山中岡慎太郎後藤象二郎岩崎弥太郎
谷干城・長岡謙吉・陸奥宗光岡田以蔵那須信吾・久坂玄瑞・三吉慎蔵・小松帯刀の13名。
定価は1冊324円(税込)で、購入はこちら
ただし、これは電子書籍なので見本誌とかそういう概念はないんですね。作品を手元に残すなら
iOSiPhone/iPad/iPad miniAndroidスマートフォン/タブレット
ダウンロードするしかなく、PC上では読むことはできません
悲しいことに自分自身スマホAndroidをまともに使いこなせていないのです。
実際に読める環境にあるかどうかは、まず無料本で試しにダウンロードしてみるとよいでしょう。
もうすでに出版も次の段階に入っていますが、
実はこの電子書籍には抵抗を持たれる関係者も多いのです。
というのは印税が実売で、一定の額が貯まらないと振り込まれない仕組みになっているからで、
これはどの版元もほぼ同じ契約になっています。
最近では書籍と同時に電子化する版元も多いのですが、
実際の定価をみると、電子だからといって特段安いわけではなく
100円程度しか違わないのなら、本を買ったほうがまだマシと考える人も多いわけです。
ただ、すでに2010年からは携帯サイトで三国志のすべて』という原稿を連載始めていますし、
2012年12月には『Samurai Style』という電子書籍の日本語版テキストを書きました。
昨年も歴史群像アーカイブで編集のお手伝いをしましたが、
学研グループのほうでも2013年10月にはこの電子書籍事業を核としたブックビヨンドを設立。
そしてこのたびこのブックビヨンドから『幕末志士伝』が
電子書籍の形で配信開始となったわけです。

6月6日には第2巻の新選組も配信開始されました。購入はこちら


このあと3〜5巻も随時配信が始まります。
電子書籍でのメリットはレイアウトが気にならなくなったこと。
例えば本なら文章を書いていても改行後に1文字だとかっこ悪いから、
句読点をつけたり形容詞や体言止めなど使って調整せねばなりませんが
電子の場合は文字の大きさを調整してそれにスライドして改行も変わるから
こういうことが気にならないのです。
また紙や印刷コストがかからず、カラー写真や動画を入れることもできます。
もちろん在庫という概念がないから売れ残りでの固定資産税もかかりません。
誤植がなどがあったら再版を待たずしてさくっと修正できるし
変動する情報にも対応できます。また値段設定も自由にできるので特売などもできます。
もちろんデメリットもあります。
まず短い本ならともかく分厚い本だと途中からの飛ばし読みがやりづらいこと。
そして書店のように広いスペースがあるわけでなく
画面で商品を探すしかないから、どうしても商品が増えれば増えるほど埋没してしまいます。
このあたりのコンテンツの課題は残しているといえましょう。
ただ今回、本書のメリットは全史跡マップナビ付となっているように
撮影した写真がカラーで活かされ、なおかつその正確な位置まで分かるというもの。
これはかなり画期的だと思います。かつて当社でもMOOK関連で大河ドラマ関連の本を
毎年制作していましたが、しょせん地図は簡略したものしか
作れません(しかもコストがクソ高かった)
まぁ、昔のガイドブックならそんなえーころ加減でもよかったのですが、
現在ではガイドブック的な利用価値はまったくありません。
制作した当社が云うのも何ですが、実際問題その本をもって
史跡の碑の位置など探そう思ってもまず無理な話。
観光案内所で詳細マップがあればもらったほうが実用的だし、
地元の人にその場所を聞いても郷土史家のような詳しい方ならともかく
歴史に興味のない人なら年輩の方でも「分からない」と云われるのがオチだからです。
その意味で今回のナビ付は現在地と両方分かるので、
目的地にたどり着くことができるわけです。
まぁ、この先、電子書籍がどう浸透していくか未知数なところもありますが
従来のように高くて中身のない本の乱発では頭打ちになることもたしかなのです。
それでは興味ある方はブックビヨンドのページからぜひ購入してみてください。


PS.次の原稿に取りかかる前にどうしても先に脱稿した原稿の調整があり、
ようやくそちらが片付きました。初校戻しの原稿作成前に
新規の原稿に取り掛からねばなりませんが。


本日の木之前葵ちゃん
7Rベルグラス6着(3番人気)


マイナス9キロで直線伸びを欠いてしまったような印象で
2着には新人の八木直也が突っ込み複勝万馬券を演出。買えないよ〜。
せっかく昨日の関東オークス馬連3連複を獲ったのに、
本日の北海道スプリントCはハズレ、南関も全滅で原点に戻ってしまった次第です。


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