『料理旅館清竜』に泊まる(3月9・10日)

shugoro2014-03-12

15日になって、ようやく取材3日目約70枚
写真整理が終わりました。後半の撮影枚数は少ないのですが、
いろいろと細々した仕事や雑用があって写真整理も更新も遅れがちになっています。
9日の宿泊先は先月の2月10日にも訪問した『料理旅館清竜』です。
競馬好きのちびしじさん一家が営む宿で、
お父さんが猟師をやっていることから猟師宿とも呼ばれています。
宿名から敷居が高そうに見えてしまいますが、そんなことはなく、
素泊まりもOK1泊3980円とリーズナブル。
長良川鉄道でお越しの際は、最寄の自然園前駅山田駅まで送迎してくれます。

9日はすっかり陽も暮れた頃に到着しましたが、
前回は表口を見ていなかったので、冒頭写真のように立派な造りにビックリ!
ロビー(写真左)にも多くの装飾品があり、くつろぐことができます。
もっともメインは食堂棟になりますが。
そして部屋(写真中央)も縦長であるものの広くて、ふかふかの蒲団に加え、
冬は懐かしいコタツまで用意されているのが嬉しい。コタツで寝るのも夢見心地ですね。
写真の手前にはもちろんテレビもあり、トイレは共同になりますが、
各部屋には冷暖房が完備されています。
部屋は2階部分の5室ですが、他にも料理目的の日帰り客も多いようで
団体用の送迎バス(写真右)も用意されています。
ぜひ長良川鉄道でも企画ツアーを組んでほしいものですね。
宿にも風呂はありますが、夜は『天然温泉美人の湯しろとり』へ連れていってもらいました。
さすがに美人の湯を唄うだけあってお湯の質はぬるっとしていて肌がつるんつるんになります。
温泉施設の食堂にも食指を動かされましたが、入浴後は白鳥の町へ食事に繰り出しました。
しかし、温泉へ行く前から雪が降ってきてかなり積もってきたし、
時間も遅かったので食堂も営業時間外が多かったので、
コンビ二で酒をしこたま買い込んで、宿で宴会をすることになりました。

と出てきたのがどでかい鹿の肉塊(写真左)
すでに相当食していましたので、絶対に食べられないと思いましたが、
「いいよ、余ったら猟犬にあげるから」とちびしじさん。
完全な鹿肉の炙りで、全体に火が通るとスライス(写真中央)します。
そして秘伝のニンニク醤油のタレをつけ、もう一度焼いてできあがり(写真右)
これまで食した鹿肉はクセがあって硬いというイメージがありましたが、
肉は無茶苦茶柔らかくてヘルシーで(゚Д゚)ウミャアアアアア〜
半分ぐらいまで減ったら足していく熟成されたタレにマッチし、
食べても食べてもお腹が重くならないのです。
しかもワインがあるから余計に進んでしまい、完食してしまいました。
本当、こんな至福の時を独りで過ごすのは何だか申し訳なく、
馬友も集めてどんちゃん騒ぎやりたくなってしまいますが、
shugoroですら、これだけ食すのですから、
駅弁てんぷくトリオ暴食四天王だと、
貯蔵の肉を食い尽くしてしまうのではないかと心配です。
猟期は3月15日までなので冬場しか味わえませんが、
鹿肉・猪肉喰いたきゃ〜郡上においで〜♪
いやいくらヘルシーとはいえ、食いすぎて確実に馬体重増に(汗)
午前1時まで飲みまくり食べまくり、深酔いとなって部屋に戻り速攻で眠りました。

ふだんなら始発とか朝早いのですが、翌日はそんなに急ぐ必要もなかったので、
雪が降りつつも旅館周辺を少しだけ散歩。前回も気になったのですが後ろの山は、
木越(きごえ)城跡(写真左)で市の史跡に指定されています。
調べてみると初代郡上藩主となった遠藤慶隆(1550〜1632)の生まれた城で、
案内板には妹とされる千代(見性院も当地で生まれたかもしれないとあります。
たしかに慶隆と千代の父が郡上八幡城を築くのが永禄2年(1559)ですから
千代の生年(1557年)から推定しても、
千代の出自が遠藤氏の娘なら木越城で生まれた可能性は高くなります。
はい、歴史好きなら千代と聞いてピンと来たかもしれませんが、
2006年NHK大河ドラマ『巧名が辻』の主人公である
山内一豊の妻・千代(見性院です。
あのへそくりで馬を買ってくれた内助の功の賢妻で、
馬好きな織田信長の目にとまって、一豊出世の糸口となり、
関ヶ原の戦い後は土佐一国の大名となって幕末維新を迎えました。
司馬遼太郎氏は千代の出生で近江説をとっていますので、
郡上八幡城に山内一豊と千代の像が完成しても大河でほとんど取り上げられませんでしたが、
近年の研究から美濃郡上説がかなり有力視されているというのに、
こういったブームとはまったくの無縁の有名史跡が『料理旅館清竜』にあるのです。
大河に便乗して千代鮎とか千代鍋とか売り出さないところがすばらしい!
もっとも小さな宿なので、そんなに大勢で押しかけたら応対できないでしょうが。
それでも歴史ファンなら千代生誕伝説のある木越城跡をぜひ訪問して
ランチに『料理旅館清竜』の料理に舌鼓を打ってはいかがでしょうか?
雪道なのでさすがに今回は城の散策はしませんでしたが、
雪が溶けた春先には遺構の撮影ができればと思います。
さらに前回気づきませんでしたが、敷地内はカワシンジュガイの生息地(写真中央)として、
郡上市の天然記念物に指定されています。これも調べてみましたが、
別名をカラスガイともいい、黒の光沢が美しいイシガイの
一種で清流しか生息できないそうです。ちびしじさん曰く、
「昔は食べたこともあるけど、今は天然記念物だから敷地内でも獲ることもできない」とか。
こちらは冬でもきちんと確認(写真右)できましたが、
調べによると幼生期はヤマメなどのサケ科魚類の鰓に寄生して過ごすそうですが、
春先にはこの用水路にも稚魚が泳ぐのでしょうか?
絶滅危惧II類なので、ぜひ観賞して自然とふれあいましょう。
やはり郡上は心のふるさとなのです。
ちびしじさん一家があなたを温かく迎え入れてくれることでしょう。
『料理旅館清竜』公式WEBサイトこちらをご覧ください。

今回は自然園でなく、未踏だった山田駅(写真左)まで送迎してもらいました。
山田駅国鉄時代は美濃山田といいましたが、
貨物の側線跡の遺構などが残っており、貨物廃止が昭和34年(1959)10月ですから、
50年以上も遺構が残っているわけです。無人化は翌年の1960年。
現在はホーム南側を東海北陸自動車道がまたいでいますが、
桜並木があって春は彩を添えそうです。そして山田〜自然園間では
『料理旅館清竜』と木越城跡の車窓(写真中央)が飛び込んできます。
郡上八幡で用件をすませたあと、雪が再び大降りになってきたので、
茶店で雨宿りならぬ雪宿りをしながらも
『文化堂』のさっちゃんにはいろいろお世話になりました。
帰路は正規運賃ですが、夕方の列車でみなみ子宝温泉で途中下車し、
鉄道利用者は入湯税50円だけで利用できる特権でくつろぎ、
終電1本前で美濃太田に戻ります。
途中の美濃市駅ではホームのあかりアート(写真右)も撮影。
少し歩きますが漫画喫茶のエスパシオ美濃加茂店の
ナイトパック1100円が本日の宿となりました。

10日のグルメはランチが『レストラン流響の里』のごちそうランチ980円(写真左)
夕食がみなみ子宝温泉味噌煮込みうどん680円(写真右)でした。
ごちそうランチは和洋の懐石で、うどんもついていて(゚Д゚)ウミャアアアアア〜
味噌煮込みうどんもリーズナブルで(゚Д゚)ウミャアアアアア〜
もちろんあの明宝ハムのとんこ210円や飛騨牛コロッケ150円も食しましたが(つづく)


本日の木之前葵ちゃん
5Rイルマーレ6着(6番人気)
8Rスタープラチナ7着(5番人気)


馬の人気から云って妥当なところでまだ腕ならしの段階。
次の名古屋開催ではある程度の有力馬の騎乗もあると思われます。
しかし、次回は3月19・20日と随分ブランクがありますね。
30勝目を挙げれば勝負勘も戻ってガンガン勝ち星を重ねてくれることでしょう。
今週のフィナーレはお休みします。


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