甘すぎる環境省

連日出張校正に入ってしまい、ブログの更新が停滞していてすいません。
もうさすがに帰宅が午前様で翌日も出張校正があると、
予想がなければ更新する気力も失せてしまって……。
本日はこんなニュースがありました。


【人気のミドリガメ輸入禁止へ…生態系を破壊】
ペットとして人気がある外来種ミドリガメについて、
環境省は輸入や飼育を禁止する方針を固めた。
 野外に放されたミドリガメが、もともと日本にいたイシガメを
絶滅危惧種に追いやるなど生態系を壊しているからだ。
 ただ、数十万匹とみられるペットの飼育を禁じるのは初の試みで、混乱も予想される。
同省はまず輸入を禁じ、飼育禁止は後回しにする考えだが、
カメを処分したい人や飼い続けたい人にどう対応するのか、頭を悩ませている。
 ◆寿命は40年
 ミドリガメは北米原産の外来種で正式名称はミシシッピアカミミガメ
ペット店や露店で1匹500円ほどで売られている。寿命は40年ほど。子ガメは5センチ前後だが、
成長すると30センチほどになり、家庭用の小さな水槽で飼うことが難しくなる。
多くが川や池に放されて増殖したとみられ、国内のカメで最も多い種類になった。
 日本固有種のイシガメに比べ、ミドリガメは一度に2倍の量の卵を産むなど繁殖力が高く、
体もひと回り大きいため、イシガメのエサや生息場所を奪った。
イシガメは数を減らし、2012年に準絶滅危惧種に指定された。
 環境省は昨年9月にまとめた外来種被害防止行動計画案に
ミドリガメの「規制を検討する」と明記。
今後、外来生物法で輸入・販売や飼育が禁じられる
特定外来生物」にミドリガメを指定することにした。
 ◆数十万匹
 特定外来生物に指定されているのはアライグマやブルーギルなど107種類。
これらを飼うには、「脱走」を防ぐオリなどを設けた上、環境省に飼育許可を得なければいけない。
ところが、同省の推計では、ミドリガメの飼育数は少なくとも数十万匹に上る。
 同省は、許可を得れば飼育は認める方針だが、担当者は「すべての飼い主が許可を申請すれば
事務処理は追いつかない。許可手続きの簡略化など手だてを講じなければ」と頭を抱える。
 同省が心配するのは、禁止後、飼い主がこぞって野外に放す事態だ。
このため、禁止を実施する時期のほか、カメを手放したい人からどうカメを引き取るか、
飼い続けたい人にどこまで厳重な管理を求めるかなど対策を検討している。
(2014年1月9日19時50分 読売新聞)


なんかようやくというか今さらもう手遅れ感がなくもないが、
未だにあのミシシッピアカミミガメがペットとして人気というのが呆れ返る。
未だ500円で買えてしまうという安さも驚きだが
どうせ小さいときだけ可愛がって、大きくなれば無責任に棄てるバカモノのせいで、
公園の池ばかりか全国の湖沼もあのミシシッピであふれかえってしまった。
しかも規制がなかったものだから余計タチが悪い。
僕の子どもの頃はクサガメ・イシガメが当たり前のようにいたのに
それもいつの間にか駆逐され、イシガメが準絶滅危惧種に指定されたとは。
3年ほど前にも山梨県甲府市で亀の甲羅に「カメデス」
書かれたことでニュースになっていたが、
そのカメは本来生息していないはずのミシシッピアカミミガメ
保護とかアホなことしていたが、明らかに駆除しなくてはいけないのである。
こういうことで似非の動物愛護団体が騒ぎ出すのはお約束だが、
イヌでもネコでも棄てられたペットは保健所で毎年数十万匹と殺処分されている。
先日も奈良の猿沢池ミドリガメの駆除に対し、
「寺の近くで殺生はしたくない」なんて悩んでいたが甘すぎる。
とにかく無責任に棄てるバカモノのためにも処分せねばならないのである。
にしてもいまさら数十万匹も輸入せずとも国内にいくらでも繁殖しているのだから
ペット業者だって困るはずものないのだが。
ミシシッピアカミミガメに罪はない。悪いのは人間だ!


≪備忘録≫
本日の年賀状は2枚。まだ打ち止めにはなりませんでした。
それにしても昔お世話になった方々が次々と定年退職されて寂しさ感じるこの頃です。


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