無念! 長良川鉄道関口駅が無人化

本日は18時30分から赤坂の某社で花見の宴があり、
招待だったので、原稿を入稿してから行きました。
ただ、もうさすがにアルコールが入ると帰宅してからは
バタンキュ〜で更新が翌日になってしまったわけですが。


本題は昨日長良川鉄道facebookで知ったことですが、
4月1日で関口駅が無人化されるようです。
以前の昨年8月に関口駅の業務委託募集の広告をみつけ、大変気になったものですが、
この業務委託の業者が撤退するのでしょうか、あるいは後継が見つからないのでしょうか、
とにもかくにも無人化という知らせに寂寥感は否めません。
以前にも書きましたが、当駅は国鉄末期の昭和60年(1985)3月31日に無人化され、
その際に国鉄越美南線の加茂野(現・富加)、苅安(現・美並苅安)、
美濃弥富(現・郡上大和)なども無人化されました。
以上の3駅はそれぞれ富加町、旧美並村、旧大和町の玄関口だっただけに残念でしたが、
第3セクター転換後にこの4駅は有人駅として復活し、3駅には記念スタンプもできました。
しかし、その後、富加・美並苅安・郡上大和は旅客の窓口業務を止めたようで、
駅舎が店舗として使われているものの、美並苅安と郡上大和は僕が訪問したときは不在でした。
やはり事務所も平日しか営業していないのでしょう。
スタンプは美並苅安と郡上大和は事務所が営業する平日に押印できるそうですが、
両駅のスタンプは郡上八幡駅にも保管されていて通年押すことができます。
また、富加駅のスタンプは関駅に保管されています。
そしてあれだけスタンプを設置したにもかかわらず、
最後までスタンプが設置されなかったのが関口駅でした。
しかし、富加・美並苅安・郡上大和と違って平日限定ですが、
切符の窓口業務を行っていたのです。この背景には周辺に高校もあることから学生の利用が多く、
『乗って残したい赤字ローカル線は今?』(インフォレストによれば、
乗降客数(長良川鉄道調べ)は本社のある関駅に次いで多いようです。
しかし、やはりここにも少子化と過疎化の波が押し寄せ、
有人駅として維持できなくなったことに寂しさを感じます。
そして僕もまた訪れるのが、フリーきっぷの利用できる土休日中心だったため、
関口駅の営業している平日に訪れる機会を失い、
とうとう途中下車して入場券を買うことができなくなってしまったわけです。
郵便での購入をお願いしようと関口駅に電話したら女性の方が出られて、
平日の3月29日が最後になるそうで本社に送ってもらったほうがよいとのことでしたので、
本社にも電話して郵便為替で本日送りました。
本社の関駅では富加・みなみ子宝温泉・美並苅安・郡上大和の入場券を買えると聞いたので、
こちらもついでに頼んでおきました。少しでも売上に協力できるよう。
駅舎は無人駅として放置されれば、治安の悪化(駅前交番があれば別ですが)にもつながり、
駅舎も荒廃して損傷も進むので、簡易駅舎に立替られたところも多く見られます。
湯の洞温泉口(旧・美濃立花)、相生(旧・美濃相生)、大中は簡易駅舎に替わりましたが、
深戸は駅舎が活かされて喫茶店が入り、すでに昭和46年(1971)に旅客営業を廃止した
大矢(旧・美濃下川)も木造駅舎が残っています。
大矢は旅客営業廃止後も長らく運転関係の職員がいた駅で、
こちらは長良川鉄道転換後にCTC化されて完全な無人駅となりました。
でも、駅舎が残っているなら、たとえ旅客営業を行っていなくても
なんらかの施設に転用でき、そこに人がいることで利用客にも安心感が生まれます。
有人駅で唯一スタンプのなかった関口駅にもスタンプ寄贈を考えていただけに残念でなりません。
それよりも自分がこの関口駅の無人化を阻止するための業務委託ができなかったことが心残りです。
取材で飛び回ることが多いので、さすがに普通の店舗のように無休での営業や
週一だけ休むことができない事情もありましたが……。


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