サヨナラ『るるぶ』大量廃棄

昨日までに3分の2の原稿整理を終わらせたのですが、
本日はドタバタして残り3分の1で1日費やしてしまいました。
今月は給料日までジリ貧生活になりそうです。
本題はそろそろ年末の大掃除の準備ということで、
自宅にあったJTBのるるぶを整理し、大量に廃棄しました。
M氏から譲り受けたもので、北海道から沖縄まで全国エリア別のものがあり、
最初は最新号(といっても2008年ですが)だけ残しておこうと思いましたが、
これだと本が減らないので、結局は地方版の広域のものと地元の愛知・岐阜版、
自分が手がけた雑誌以外は大量に廃棄することになりました。
1冊1冊が重く、かなりの本を棄てたつもりでも、まだ一向に部屋は片付きません。
この『るるぶ』にはいろいろな思い出があります。
僕がまだ法人化する前にフリーとなった頃は、
この『るるぶ』や『ブルーガイド情報版』が全盛期でした。
広告がたくさん取れるので、雑誌が乱発できた時代です。
人海戦術のため丸一冊の製作を請け負い、潤っていた編プロも何社かあり、
こちらも取材でのタイアップとして恩恵を受けたこともたまにありました。
初めての『るるぶ』の仕事は98-99年度版の『北海道』で、
97年夏に取材に行き、某牧場でまだ子どもだったマナカナに逢いました。
この頃はまだポジフィルム全盛期ですから、
それはもう撮影には大変気を遣ったものです。
また原稿のほうも何度かダメ出しを喰らったこともありました。
いま思えば、非常に非効率な作業をさせられていたものですが。
その後、98年には『南東北』を、99年には『大満足の温泉&宿 東北』で
取材に携わっています。最後に携わったのが2002年の『埼玉2003』でした。
このときは長瀞の取材をして、掲載しようとした旅館を訪ねたのですが、
その旅館はすでに広告で「数十万支払った」とのこと。
広告営業も随分アコギなことするなと思いました。
ただ、この2002年はちょうど法人化した直後で、
未経験な新入社員にいろいろ教えなくてはいけませんから、
この『るるぶ』を手本とさせていたものです。
しかし、増え続ける本をついに棄てる決意をしたのは2005年7月の
新宿区上落合2丁目から中野区東中野に移転し、部屋が狭くなったときです。
このときは定期購読していた競馬ブックをついに止め、
10年分あった『競馬ブック』を大量廃棄に至ります。
まぁ、中綴じで保存もきかない雑誌でしたから処分して断ち切りました。
K氏は今も『Gallop』と『競馬ブック』を毎週買い続けているのでしょうか?
しかし、『るるぶ』のほうは2006年9月に新宿上落合3丁目に移転したあと譲り受けたもので、
これも先に過去3年より前のものは処分したのですが、
それ以降の新刊は譲り受けていないため、
既存の『るるぶ』すら情報が風化しつつあったのです。
結局、もう『るるぶ』の古いものなど、ブックオフでも引き取ってくれず、
といって情報もネットに頼る時代になってしまえば、ほとんど使い道がなくなります。
実際に取材に出かける時でもかさ張るので持参しませんし、
下調べもネットやスマホでいくらでも情報が拾えます。
地図とかも細かく製作してあっても、GPSナビの精度には勝てないのです。
もし、これが30年ほど前の『るるぶ』なら資料価値も出たでしょうが、
しょせん4〜5年前のものでは何の価値も見出せません。
それでも懲りずに年度版として改訂し続けた『るるぶ』には敬意を表したいです。
そんなJTBパブリッシングもガイドブックをすべて電子化するという記事が、
12月10日付「新文化 出版業界紙」のニュースに掲載されていました。
これから紙媒体はさらに淘汰されてゆくのでしょう。
そのうち残った『るるぶ』も廃棄することになるかもしれませんが、
あれだけ苦労して製作した雑誌も、今となれば本棚のこやしに過ぎません。
本が増える一方で、処分する本も増えてゆくのでしょう。
≪備忘録≫
本日のフミノ式ダイエット
朝/バナナ1本18円
昼/はなまるうどんかつおぶし116円
おやつ/酢イカ105円
夜/ご飯98円・鮭フレーク半分55円・飛騨高山ラーメンかつおぶし15円
合計407円。夜はご飯だけでは物足りず、早めにラーメンまで食してしまいました。
明日の夜からはやっと解禁日となります。


【人気blogランキングへ】