地方へ流れた元中央オープン馬抹消情報(2011年秋編)

ルビ付に相変わらず苦戦し、もう1週間も経ってしまいました。
音楽流しながらでもできる単純作業なのですが、
PCが悲鳴上げているせいもあって、反応が鈍く結構時間をとられます。
しかも250ページの文庫1冊分ですからね。睡魔との戦いにもなります。
本当に本日でケリをつけないと、明日からの取材にも落ちついて出られません。


そんな日常はさておき、本題は当ブログで発表しています、
地方へ流れた元中央オープン馬の抹消情報です。
元々は年度版の『「あの馬は今?」ガイド』で発表していたコーナーでしたが、
2007年の休刊以降、発表する誌面を失ってしまいましたので、ここに掲げます。
以前にも書きましたが、地方競馬では4月と10月の年2回、
引き続き1年以上地方競馬の競走に出走しなかった場合、
馬主や厩舎からの届出がなければ、自動的に登録を抹消することになっています。
この制度に基いた10月1日付で抹消となった馬がようやく発表されました。
もっとも発表といっても自分自身で調べたものですが。
なお、ここで掲げる中央オープン馬は、重賞3着あるいはオープン特別2着以内の
馬を対象にしており、準オープンのみの勝ち馬は含めていません。


まずは10月1日付で抹消された馬たちです。地方の成績は移籍後のものです。


サブジェクト船橋/中央14戦2勝/地方9戦0勝/07年ラジオNIKKEI杯・GIII
ニシノアンサー(川崎/中央39戦2勝/地方7戦1勝/05年ホープフルS
リキアイタイカン(金沢/中央59戦6勝/地方7戦0勝/01年CBC賞・GII)
ハスフェル(兵庫/中央38戦4勝/地方8戦3勝/07年阿蘇S、09年園田金盃
コウセイカズコ(荒尾/中央8戦2勝/地方29戦2勝/06年ひまわり賞


サブジェクトはこの情報が入る前からJRA助成対象馬として、
福島県南相馬市の松浦ライディングセンターで繋養されていましたが、
その後の震災に伴う福島第一原発事故で安否が気遣われます。
また、2010年5月以来、出走のなかったリキアイタイカンはもう13歳。
CBC賞を勝ったのは10年前なので覚えている人も少ないと思いますが、
重賞ウイナーで助成金の資格を有しているので、救われることを願っています。
荒尾ではコウセイカズコが登録抹消されましたが、
これも2歳オープンを勝った馬なので、繁殖の道へ進んでいくことを願うのみです。


他にも10月の登録抹消を待たずして抹消された馬たちを掲げておきます。


ベリーベリーナイス(北海道/中央11戦0勝/地方32戦1勝/06年すずらん賞)
アポロノサトリ(岩手/中央30戦6勝/地方16戦1勝/07年福島民報杯2着)
ベルモントプロテア(大井/中央28戦5勝/地方14戦0勝/08年KBC杯2着)
トウショウヴォイス(金沢/中央56戦5勝/地方2戦0勝/07年新潟記念・GIII2着)
ドラゴンウェルズ(兵庫/中央26戦5勝/地方4戦0勝/09年キーンランドC・GIII2着)


重賞勝ちはいませんが、そこそこ活躍した馬ですので、
覚えている方も多いのではないでしょうか。
アポロノサトリは最終レースが競走中止なので、
予後不良になっている可能性もあります。
しかし、このあたりのデータも地方はいい加減なもので、
佐賀のコスモオースティン(中央40戦3勝/地方3戦1勝/05年毎日杯GIII2着)は、
本年5月5日のレースで右前第一指骨粉砕骨折を発症し、
すでに予後不良になっているのですが、
依然、退厩扱いになっており、登録抹消の手続きがとられていません。
このあたりの地方のデータの杜撰さは以前から指摘していることですが、
改善の余地はまったくないようです。
重賞勝ち馬が知らないうちに行方不明になってしまうこと自体悲しいではありませんか。
南関東の馬たちはいま番記者に追跡を頼んでいますが、
上記の馬で行方が分かっている馬がいましたら、ぜひ一報ください。


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