『江』第35回「幻の関ヶ原」

土曜に蒲田へ出かけたあと、いったん事務所に戻って朝霞へ。
で、本日は朝霞から戻ってきたその脚で中野で打ち合わせと、とにかく慌しい週末でした。
それでもなんとか『江』の時間には帰宅でき、タイムリーに観れたわけです。
まずは先週のおさらいですが、前回視聴率は17.8%で、前々回に比して2.2%も回復。
夏休みも終わってやっと復調気配といったところでしょうか。


それにしても毎回展開が慌しくなっていますね。本題は「幻の関ヶ原」なんですが、
明らかに大津城での京極高次と初のほうが、見せ場がありましたね。
どうせ、淀殿と江の間に挟まれて元々出番の少ない初ですから、
今回だけは彼女主役の展開にしたほうがよかった気がします。
江戸城では大姥局のインパクトが相変わらずで、
登場シーンも鬼婆のような化け物風になる徹底ぶり。
それはおもしろかったのですが、どうも秀忠の人物設定がちぐはぐなんですね。
小山の陣で三成が挙兵し、諸大名の妻子を人質にとった知らせを聞いた家康は、
諸大名の前で「三成に加担しても構わない」と云いますが、
ガラシャを三成に殺された細川忠興が家康への忠誠を誓い、
次いで福島正則も飛び出し、諸大名は三成との決戦に団結します。
ここで真田幸村(浜田学)が初登場。
秀忠はその人物に興味をもちながらも離反することは見抜けなかったのでしょうか?
そして兄の秀康が宇都宮で上杉に備え、秀忠が別働隊の総大将になります。
家康が江戸城に戻ってくると、江がまたしてもしゃしゃり出て、
「秀忠にムリをさせるな」といい、戦に不慣れなことを指摘。
そして肝心の秀忠は史実通り、上田城を攻撃して敗退し、関ヶ原に遅参。
あれだけ前ふりで意味深な態度をとっておきながら、なぜ史実通りにしてしまうのか。
このあたりはNHKから修正が入ったんでしょうかね。
戦争嫌いで父・家康に対して反抗的だった秀忠が、
ここで嫡男として使命に目覚めたけど、戦で大失態を犯してしまうなんてしっくりきません。
関ヶ原への遅参も秀忠の反抗の意思表示とばかり期待していたのに……。
幸村に対しても「家康に刃向かう奴と話がしたい」とか云いつつ、
結局は接点がなしに終わってしまいましたが、大坂の陣への伏線なのですかね。
父の昌幸をプロレスラーの藤波辰爾が演じたことは笑いましたが、
肝心の父と弟と決別して戦った真田信幸(信之)も出てこなかったし。
戦いも上田城および関ヶ原本戦には金をかけられず、
やはり大津城で初の目の前で侍女らが撃たれるところが一番衝撃的でした。
大津城に大蔵卿と孝蔵主が使者として訪れますが初はこれを拒否。
関ヶ原合戦当日に大津城は開城し、高次は高野山へ行きます。
江のほうは大姥局に薙刀の特訓をさせられているだけで、平和そのものでしたね。


史跡紀行では今回のメインとなった京極高次と初ゆかりの地として
滋賀県大津市の大津城跡と三井寺などが紹介されました。
三井寺は未訪ですが、大津城跡は2010年4月に訪れました。
城跡といってもモニュメントがあるだけで遺構はなく、大津港で整備されていますが。
最寄の京阪浜大津駅には常設スタンプがないので、
今回は大津城跡と大津港のミシガン、浜大津駅前の併用軌道をUPします。

『江〜三代将軍家光の母・崇源院』(メディアボーイをまだ購入していない方は、
ぜひこちらからご覧になって購入してくださいまし。


【人気blogランキングへ】