『天国はまだ遠く』(12月1日)

shugoro2008-12-03

日にちが進まずすいません。昨日の続きです。
先日11月27日に参加した「宮津天橋立・魅て食べて癒しの観光キャンペーン」で
紹介のあった、長澤雅彦監督の映画『天国はまだ遠く』を
シネセゾン渋谷で観てきました。単館放映でレイトショーもないため、
毎月1日の「映画の日」1000円を逃すと一生観れなかったわけで、
先日のキャンペーンの報告を会員紙の原稿で頼まれたため、忙しいけど使命感に燃えました。
当日はCMのキャンペーンとしてロッテチョコの「紗々」ももらえ、ちょっとラッキーです。
原作は同じタイトルの瀬尾まいこの小説。ただ、小説を読まない僕にとっては、
んなもんどうでもよかったわけですが。
内容は自殺志願のヒロイン(加藤ローサ)が、自給自足でストイックに暮らす
民宿の主人(徳井義実)のところに転がり込み、長居するうちにほのかな愛が芽生えるストーリー。
監督の挨拶でもありましたが、お笑いチュートリアルの徳井氏の演技は初心とは思えないほど見事でした。
物は豊かでもちょっと町へ行けば安く物が入手でき、自給自足の厳しさ。
自らに禁欲生活を強いているだけに人恋しくなるわけで、
それでも恋愛の一歩手前で終わってしまう、もどかしさがよかったです。
現実に物見遊山で来たヒロインと、民宿の主人が刹那的に結ばれてしまったら、
身もフタもないわけでして……。そのあたりは監督のリアリティーあふれる演出に感心しました。
さりげない北近畿タンゴ鉄道の「乗って守ろう」という看板もいいPRになっていたし。
ただ、惜しむらくは宮津市のバックアップがあるとはいえ、
港町や漁の面の宮津が活かしきれなかったこと。
自給自足がサブテーマなら鶏だけでなく、活魚をさばくシーンがあってもよかったはず。
それに自殺の名所として、宮津市とは関係のない群馬県安中市のめがね橋が出てきたところです。
「自殺の名所」という暗いイメージを宮津市が払拭したかったのか、
高さという迫力面から監督がめがね橋を選んでしまったのか分かりませんが、
昔の記憶をフィードバックさせてしまったのは余計だと思いました。
宮津市では映画ロケ地めぐりの観光PRが盛んですが、
もちろん「めがね橋」などありませんし、このあたりは注意書きにもうたっていません。
何も知らない観光客が現地で「めがね橋へ行きたい」と云ったら、どうするのでしょうか。
自殺の名所といわれる場所も宮津市内で完結してほしかったです。


≪忘備録≫
睡眠3時間で進行中の第1章分を渡し、別本の最終校了チェック。
まともに寝てないまま、第2章分の原稿整理にかかる。
営業用の手紙も連絡待ちのままで本の発送もできず。
次から次へと迫る締切と打ち合わせに、冒頭の『天国はまだ遠く』でなく、
『地獄はまだ続く』。shugoroさんの日記をぜひ映画化しようぜ!


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